1997年以降に加速した公債残高

公債残高
建設される公共施設は後世にも残って国民に利用されるため、その経費を調達する建設国債は、国会の議決を経た金額の範囲内で発行できます。




一方、一時的に赤字を補填するだけで国民に対して後世に残らない経費に対しては、むやみに国債は発行できません。

そのため、赤字国債を発行するためには、1年かぎりの特例公債法を毎年制定することが必要になるのです。

1990年代前半には200兆円に満たなかった国の借金は、現在では700兆円を超えてしまっています。

1990年代の前半をピークに税収が右肩下がりで減少しているので借金増大の第一の理由です。

バブルの崩壊で景気が悪くなり、税収が減ったことも大きな要因の1つですが、景気を下支えするために実施した減税も、税収の減少に拍車をかけた一因です。

また、税収が減るのと呼応して、歳出が増加したことも、借金が膨れ上がってしまった要因です。

歳出の増加は2つの局面があって、バブル崩壊の後、悪化する景気を支えるため公共事業を増やしたのが、最初の局面です。

この間は建設国債の発行額が赤字国債を上回っていました。

そして公債残高は年々増加していましたが、そのペースは比較的緩やかでした。

一方、1997年以降の新しい局面に入ると、事態は一変します。

公債残高

このころになると建設国債を大幅に上回るペースで、赤字国債が大量に発行されるようになりました。

公債残高は急激に上昇し、700兆円を超える借金となってしまったのです。

このように、大量の赤字国債を発行して、歳出を補わないといけなくなったのは、高齢化の進展によって社会保障関係費が大幅に増えているのが原因です。


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