「財政危機」と「財政破綻」の違いについて

財政破綻
財政危機は、国の財政状況が悪化し、国の信用度が下がることによって起きます。

国の信用度が下がると、その国が発行する国債は、それまでどおりの金利では購入してもらえなくなるので金利が上昇します。




一方で、国債の価格は暴落します。

金利が上昇すると、政府の資金繰りが困難になります。

また、このような状況になると、同時に海外へ資金の流出が進み、自国通貨が暴落して、対外債務の支払いが、より困難な状況に陥ります。

このような事態になり、自力では、もうどうしようもなくなってしまって、IMFなどの支援を受けざるをえない状態になるのが「財政危機」です。

財政危機が、さらに悪化すると実際に約束した条件で国債の利払いや元本の支払いができなくなり、支払い期限を延ばしてもらったり、利息をまけてもらったり、さらには元本を削減してもらわざるをえなくなります。

要は、借りたお金を約束どおりに返せなくなって、まけてもらうようお願いすることになるので、国に対する信用度はガタ落ちになります。

すると、通貨がさらに下落して一層苦しい状態になります。

このように、国の財政が正常に機能しなくなり、資金繰りができず、約束どおりに借金の返済ができなくなった状態のことを「財政破綻」と呼んでいます。

過去に財政破綻した国では、国債の支払条件をまけてもらわざるをえなくなるまで、中央銀行の権限でお金をどんどん刷って借金を返済しようとし、急激なインフレを発生させた例が数多く見られます。

中には、一晩のうちにお札が紙切れ同然になってしまうほど物価が急騰するハイパーインフレになった国もありますが、財政破綻を起こした国のほとんどが、そのような事態に陥るわけではないことには留意しておいてください。


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