野菜ジュース
忙しい毎日、食生活もファストフードや市販のお弁当などに頼りがちで、野菜不足を補おうと食事に野菜ジュースを添えるという人は多いようですが、野菜ジュースって本当に野菜の代わりになるのでしょうか?

やはり、野菜は食事でしっかりと摂っていただくというのが基本となります。

野菜ジュースは一般に濃縮還元という方法で作られています。

その過程で、野菜には熱が加えられるのです。

野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維など、豊富な栄養が含まれており、それぞれ健康の維持に欠かせない大切な役割を果たしますが、加熱によって水分が飛ばされて、水溶性で熱に弱い性質のあるビタミンCが失われてしまいます。

野菜が本来持っている栄養素の全てが、そのまま市販の野菜ジュースにも含まれているかといえば、残念ながらそうではありません。

ビタミンCには抗酸化作用があり、野菜の劣化をもたらす酸化を防ぐことができます。

全てではありませんが、この酸化防止と、加熱で失われた分を補充するためにビタミンCを添加している野菜ジュースもあります。

もし、毎日の食生活でビタミンCが足りていないと思うなら、野菜ジュースを選ぶときに栄養成分表示を確認し、ビタミンCが多く含まれている製品を選ぶとよいでしょう。

りんごをすり下ろすとドロッとしていますよね。

あのドロドロは食物繊維なのですが、そのままだとジュースとしては飲みにくいので取り除かれます。

食物繊維はお通じを良くする以外にも、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる働きもしてくれますが、残念ながら野菜ジュースでは野菜と同じような食物繊維の摂取は期待できません。

ちなみに、食事をとる際は、最初に野菜を食べて食物繊維を摂ると良いと言われています。

最初に胃に入った食物繊維が、あとから入ってくる食べものによってもたらされる血糖値の上昇を緩やかにしてくれるからです。

野菜ジュースでは血糖値の上昇を緩やかにしてくれる食物繊維はあまり含まれていませんし、飲みすぎると逆に血糖値を上げてしまう恐れもあります。

最近は、飲みやすくするためにフルーツをミックスした野菜ジュースがたくさん出ていますが、フルーツの糖分の過剰摂取で、飲み過ぎると血糖値を上げてしまう危険があります。

それから、『1日分の野菜がこの1本でOK』とか、そんなうたい文句をよく見かけますが、あれは厚生労働省が推奨している1日の野菜摂取量350グラムの原材料でジュース1本を作りましたという意味でそう表現している製品もあります。

当然、製造過程で失われる栄養素があります。

1本飲んだから1日に必要な野菜が摂取できたとはなりませんので、誤解しないようにしてください。

忙しくて食事を市販のお弁当に頼っているとかだと、どうしても野菜不足になりがちです。

そんなときの補助食品としては、お手軽だし有効だとは思います。

野菜ジュースには必ず栄養成分と原材料の表示があり、原材料は使用している重量の割合が多い野菜から順に表示がなされているはずです。

なので、例えば緑黄色野菜が足りないなと思ったら、緑黄色野菜が先頭に表示されているジュースを選ぶとか、そんな工夫をしたら良いかと思います。

栄養素の吸収を考えると食事と一緒に飲んだ方が栄養素が胃の中で食事と混ざり、効率よく吸収できるので良いと思います。

喉の渇きを癒やすとき、炭酸飲料などのソフトドリンク類ではなく野菜ジュースを選ぶとか、そんな感じで野菜不足を補えば良いのではないでしょうか。

食事のときには、やはり本物の野菜を摂りたいです。

ジュースと違って、野菜は噛んで食べます。

この噛むという行為が実はとても大切なことで、唾液の分泌を促して消化を助けるとともに、ほおの血流や頭の血流をよくするのに役立つのです。

飲むだけの野菜ジュースは、時間の節約になるなど便利な面もありますが、噛むという人にとって大切な運動を省略してしまうという一面もあります。

野菜はできるだけ食事で取るように努力して、ジュースはあくまで補助として上手に利用しましょう。