屋良朝幸(やら ともゆき)さんは、ジャニーズの舞台やコンサートでダンサーとして活躍していて『PLAYZONE』や『Endless SHOCK』といった人気シリーズには欠かせない存在です。
また、嵐や関ジャニ∞、KinKi Kidsの振付けも担当し、ダンスにおいては絶大な信頼を得ています。
特に嵐の『ワイルド アット ハート』の振付けは楽曲の魅力を最大限に引き出していて、彼の振付師としての知名度をさらに上げた力作です。
屋良さん本人にとって“一番印象に残っているのは嵐の『One Love』の振り付け”と朝のテレビ番組「ZIP!」のインタビューに答えていました。
「お客さんと一緒にできる手の振りで作ってほしいんだよね」って松潤に言われて、もともと「(自分のダンスは)ジャニーズっぽい踊りをしたくない」ってことから始まっているので、「それを俺がやるのか・・・」って思いました。
でも、お客さんと一緒にできる手の振りで自分らしさだったら、どういうふうにやるんだろうって新しい引き出しがまた1つ増えました。
コンサート会場に行くとお客さんが本当に自分の作った振りを踊ってくれているのはすごく感動したので、すごく印象に残っていますね。
そして、屋良さんは「ダンスは自分にとって軸になっているもの。ダンスがなくなるとどうしていいかわからない」と語っていたそうです。
屋良さんは滝沢秀明さんや今井翼さんと同期になります。
当時は、トリオでマイクを手にして歌う機会も多く、歌手デビューにもっとも近い中学生と注目されました。
しかし、滝沢さんと今井さんはコンビ活動が増加し、2002年に、タッキー&翼として歌手デビューしました。
屋良さんは、デビューのチャンスを逃したまま18歳を超えてしまった「ジャニーズSr.」(シニア)に振り分けられました。
それは、18歳の屋良さんの心を深く傷つけ、「タキつばはスター側。俺はひねくれ側」と嫉妬しました。
後輩の嵐、関ジャニ∞が歌手デビューしたことも、拍車をかけました。
そんな屋良さんにチャンスを与えたのは、KinKi Kidsの堂本光一さんです。
ソロコンサートにむけて、23歳の屋良さんに振りつけを依頼したのです。
すでに、少年隊のシングルレコードを振りつけた実績はあったものの、ライブは生もの。
しかし、前年から舞台役者として活動していたため、ステージで輝くこと、輝かせることの面白みを感じていきました。
今では、KinKi、嵐、関ジャニ、タッキー&翼などの振りつけも担当しています。
上演1,000回達成の記録を持っている堂本光一さんの主演ミュージカル『Endless SHOCK』では、抜きんでた存在感を放っています。
昨年、苦節17年にして初の主演ミュージカル『道化の瞳』を成功させました。
その実力が買われ、今年は『SONG WRITERS』で主演を務め、10月5日、いよいよ東京で初日を迎えます。
役者であり、ダンサーであり、振付師でもある屋良朝幸さん。
不遇時代をバネに、ダンスを武器にして注目されるようになりました。
今後の活躍に期待しています。
>> 堂本光一主演の「Endless SHOCK」が2014年2月から公演。屋良朝幸さんも出演