直木賞作家の山崎豊子さんのご冥福をお祈り致します。

山崎豊子
「白い巨塔」や「沈まぬ太陽」など、巨大組織の暗部や戦争のむごさを浮き彫りにする長編小説を書き続けた直木賞作家の山崎豊子(やまさきとよこ)さんが9月29日未明、お亡くなりになりました。




享年88歳。告別式は親族のみで行うということです。
大阪・船場の老舗の昆布商で生まれ、1944年、毎日新聞大阪本社に入社。

学芸部記者として在籍中の1957年、生家をモデルにした「暖簾のれん」でデビュー。

1958年、2作目の「花のれん」で直木賞を受賞し、退社して作家活動に入りました。
初期には「ぼんち」「女の勲章」「花紋」など、大阪の商家を舞台にした作品を次々と発表。

国立大医学部の教授ポストをめぐる権力闘争を告発した「白い巨塔」(1965~1969年)から社会派に。

都市銀行の深層に迫った「華麗なる一族(1973年)」、巨大総合商社を描く「不毛地帯」(1976~1978年)など企業ものから、第二次大戦下の日系アメリカ人を描いた「二つの祖国」、中国残留孤児の半生を描いた「大地の子」など国家的な視野へと展開しました。

ジャンボ機墜落事故を招いた航空会社の腐敗体質をえぐった「沈まぬ太陽」(1999年)では、社会派の視点で不条理な組織体質や権力の矛盾に切り込みました。
いずれの作品も綿密な取材に基づいたリアリズムが特徴で、権力構造の中で生きる人物を陰影濃く描き出しました。

作品は相次いでテレビドラマ化されて高視聴率を上げ、映画でも話題を呼びました。

8月から、海上自衛官を主人公とした「約束の海」の連載を週刊新潮で始めたばかりでした。

ご冥福をお祈り致します。


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