来年の夏から中国で加工した鶏肉が輸入解禁になる米国の消費者の本音

中国の食肉工場
アメリカ農務省は、中国の食品加工工程がアメリカの食品安全基準を満たしていないとの理由で、中国で加工した鶏肉の輸入をずっと禁止していましたが、近日解禁を発表しました。




2014年の夏から、中国で加工した鶏肉製品がアメリカで販売されることになります。

9月初め、アメリカ農務省はアメリカ産やカナダ産の鶏肉を中国の加工工場4社で加工し、アメリカに逆輸入することを許可すると発表しました。

これらの半製品鶏肉には“メイドインチャイナ”の表示は義務づけられていないため、消費者はフライドチキンや鶏肉スープの缶詰を購入しても中国で加工された物であるか否か、判断できなくなります。

食べて病気になるのは嫌ですから、消費者が望んでいるのは清潔で、高品質の食品です。

中国の食品には安全性をめぐる様々な問題が存在していますので、鶏肉がどこから来たのか知りたいのは当然です。

中国では一部病死した家禽(かきん)の肉は加工ラインに混入され、加工食品に様変わりしています。

また、近年致命性のある鳥インフルエンザが頻発していますが、当局はその都度感染情報を隠蔽し、適切な処置を遅らせています。

中国の大きな問題は鶏肉の加工において、保存期間を長くするための防腐剤を多用していることと、加工地の水や周囲環境などが最悪であることです。

中国食品の様々なリスクに対し、アメリカ農業省は「中国の加工メーカーは鶏肉の品質と安全に責任を持つように」と極めて簡単な規定を制定しているだけで、中国に職員を派遣して、加工過程を監視監督することはないとのことです。

監督管理のない状況ですと、加工工場はこれらの(米国産)鶏肉を売り払い、中国産の鶏肉ですり替えることもあり得ます。

アメリカ食品薬品監督管理局には食品が汚染されないよう、職責を果たしてほしいものです。

上院議員のチャールズ・シューマー(Charles E. Schumer)氏は9月15日の演説の中で、農務省は中国の工場およびアメリカ国内に対し、厳格な検査を行い、食品安全を確保すべきだと促しました。

鶏肉加工品貿易をめぐり、米中間では摩擦は続いていました。

米国が「代理加工」の扉を開いてしまうと、アメリカ政府は引き続き規制を緩和し、最終的には中国産の鶏肉がアメリカ市場に入ってくることになるでしょう。

現在、TPP交渉のテーブルについている日本にも中国で加工された鶏肉がアメリカ産として輸入される日が来るかもしれません。


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