2020年東京オリンピックの計画概要

東京オリンピックスタジアム
日本にとって2020年オリンピックの開催は、1964年夏季オリンピック、1972年と1998年冬季オリンピックに次いで4度目です。




東京都は今後7年かけてハイテクと伝統を融合させた夏季オリンピックを実現するために取り組んでいくことになります。

1964年オリンピックは、開催に合わせて新幹線をはじめ東京だけでなく日本を変貌させる多数のインフラプロジェクトが行われることになりましたが、2020年オリンピックは効率性と現代の技術を使用した既存会場の改修に力を入れます。

「ヘリテッジゾーン」には1964年オリンピックで使用された会場、「東京ベイゾーン」には22の競技会場とオリンピック関連施設が新設されることになります。

1964年オリンピックのメーン会場で、第2次世界大戦からの日本の復興の象徴ともなっている「オリンピックスタジアム」(国立霞ヶ丘競技場)を建て替えて、開会式、閉会式、陸上、サッカー、ラグビーの会場として使用され、式典では東日本大震災に見舞われた2011年生まれの子供たちが、音楽やダンスで国際社会の震災支援に対して感謝を示す予定です。

収容人数は8万人、総工事費は1300億円を見積もっています。

屋根は開閉式で雨天にも対応します。

またサッカーなど球技開催時は陸上トラックの部分に観客席が移動する仕組みを備えています。

2019年に開催される、ラグビー・ワールドカップでの使用も決定しています。

デザインは、イラク出身でロンドンを拠点に活躍するザハ・ハディドさんによるものです。

ザハ・ハディドさんの作風は、曲線、直線をダイナミックに扱った斬新なもので、これまでにロンドンオリンピックで使用された水泳センター、スコットランドのグラスゴーにあるリバーサイド博物館、イタリア国立21世紀美術館などを設計しました。

2004年、「建築界のノーベル賞」とも言われるプリツカー賞を受賞しています。

開催計画によりますと、オリンピックスタジアムを含め会場の85%が選手村から半径8キロ圏内に位置しています。

選手村は954億円かけて湾岸エリアに建設される予定で、広さは44ヘクタールで1万7000人収容可能です。

そして、交通が便利で、近くにはショッピングと娯楽の街、銀座があるほか、半径10キロ圏内には8万7000人、半径50キロ圏内には14万人を収容可能な宿泊施設があります。

選手村はオリンピックの後は住宅地に転用されます。

建設を担当する開発業者は2014年半ばまでに選定され、着工は2014年後半になる見通しです。

各会場が近いことで、二酸化炭素の排出も削減できますし、太陽光発電装置の設置や、電気や燃料電池自動車による人や機器の輸送も計画されていますので、環境に配慮した大会運営が実現しそうです。

提案されている37会場のうち22カ所は2733億円かけて新設され、そのうち11カ所は常設の施設に、残り11カ所は一時的な施設になる予定です。

新たに建設される「有明アリーナ」はバレーボール会場として使用され、オリンピックの後は大型体育館としてスポーツやその他イベントに利用される予定です。

さらに、既存の15施設も使用されます。

うち3カ所は1964年オリンピックの際に建設された代々木国立競技場、東京体育館、日本武道館で、武道館は柔道会場になります。

世界有数の公共輸送網に加え、選手らを乗せた大会関係者だけが通行できる総長670キロに及ぶ「オリンピックレーン」や優先ルートの設定も計画しています。

大会期間中は、都内の著名な公園にパブリックビューイングを設置し、東日本大震災の被災地と結ぶ予定です。

また、競技会場や交通拠点間ではボランティアスタッフや若手パフォーマーによってさまざま催しが行われる計画です。

猪瀬東京都知事は投票前のIOCメンバーに向けた最終プレゼンテーションで、「私たちは大会開催によって都市とスポーツに新しいレガシーをもたらす。4500億円もの開催準備基金がそれを可能にする」と語りました。

2020年東京オリンピックの予算は大会組織委員会予算と非大会組織委員会予算合計で約7344億円で、2008年北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピックを下回る近年で最も低予算の大会の1つになる見通しです。

現在の国立競技場は来年の7月から、解体工事が始まります。

聖火台や貴賓室、ロッカールームなど通常、一般客は入れないスポットを見学できるスタジアムツアーが定期的に開催されています。

料金は大人1000円、子供500円、未就学児童は無料です。

「国立競技場スタジアムツアー」開催概要


カテゴリー: トレンドニュース パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。