予算はマーケティングではなく飛び抜けるために使う

カメラ撮影

ある電子機器メーカーが、新聞に「最新型のデジタル一眼レフカメラで思い出に残る写真を撮ろう」と謳う広告を載せたとします。

広告を読んだあなたは、目前に迫った休暇と、そこで写真を撮る機会に思いを馳せます。

では、次にあなたは何をしますか?

宣伝に大金を投じる多くの電子機器メーカーは、ここを見誤ります。

あなたがするのは、そのカメラを見に店へ行くことではありません。




あなたは iPhone のブラウザを立ち上げます。

そして「デジタル一眼レフカメラ」をグーグル検索して、ユーザーのレビューを読みます。

そこであなたは、みんなが絶賛するオンラインショップがあり、そこでは卸売りに近い値段でカメラが買えることを発見します。

さらに、写真に詳しい人気ブロガーが、広告とは違うブランドのカメラを薦めていることも発見します。

あなたはツイッターを立ち上げ、「#デジタル一眼レフ #カメラほしい #アドバイス求む」とハッシュタグを入れてツイートします。

するとフォロワーたちがリプライを送ってきて、いろいろと教えてくれます。

もうあなたは、カメラを買おうと思ったのは新聞の広告を見たからだということを忘れてしまっています。

メーカーがお金を払って広告を出すのは、購入を検討してほしいからです。

しかし、おそらくあなたが買うのは、一番「飛び抜けている」製品でしょう。

「飛び抜けている」とは、小細工を弄(ろう)したり、小芝居を打ったりして注目を集めることではありません。

飛び抜けるとは、ニッチ市場、もしくはもっと狭(せま)いあなたの市場で一番になることです。

真の優位性、本物の利点、極上の体験を提供することです。

何よりも、仕事に本物の情熱を注ぎ、並ぶ者のない「格」を手に入れることです。

それは何も、高級品や高性能品を作るというだけの話ではありません。

革新的なアプローチでも、目をみはる取引の手際でも、飛び抜けることはできます。

安さで勝負したいなら、驚きの安さの実現を目指せばいいし、サービスが抜群な会社として飛び抜けてもいいです。

「どこで買えばいいかな?」と誰かが訊(き)いたときに、真っ先に名前が挙がります。

それこそが飛び抜けているということです。

あなたの会社も、宣伝費や従来型のマーケティングにかける予算を減らし、浮いたお金を商品やアフターサービスの充実にまわすべきです。

売り手市場の企業は、既存のクライアント優先で予算を組みます。

潜在クライアントは後回しにします。

一見矛盾しているように見えるかもしれませんが、正しく行動すれば、既存のクライアントがあなたに代わって宣伝を行なってくれるようになります。

思い切って言わせていただけば、これまでのマーケティング予算を半分以下にして、浮いた金額を「飛び抜ける」ための予算としてはどうでしょう?

そうするだけで、商品は売れるようになります。

他社が大金を投じて行なったマーケティングで、消費者はあなたの会社を知るようになります。


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