所得税の納税限度を2億円にする案を平成27年度税制改正大綱に盛り込む方針

富裕層
政府・自民党が経済活性化策の一環として、アジアで活動する金融・投資企業を呼び込むため、個人収入に課税される所得税について最高納税額の設定を検討していることが3月15日に分かりました。




所得税は収入に比例して税率が高くなる仕組みですが、どんなに収入が多くても納税額の上限を2億円にするなどの案が浮上しています。

早ければ平成27年度税制改正大綱に盛り込む方針です。

政府・自民党が所得税の納税限度を検討する背景には、世界で活動する金融・投資企業の多くがアジア拠点をシンガポールや香港に置いている実態があります。

政府はこれまで日本に国際金融センターを構築しようとさまざまな施策を検討してきましたが、億単位の高額報酬を得る金融・投資企業の幹部は日本の所得税の高さを敬遠。

事業拠点を所得税の最高税率が日本の半分程度であるシンガポールや香港に設置する例が多いと分析しています。

その一方で、東京は治安が良く、世界各国のおいしい料理が堪能できたり娯楽施設やイベントも充実。

医療水準も高いことなどから、金融マンや富裕層に人気が高い。

このため、金融・投資企業幹部やビジネスを展開する富豪が生活しやすい環境を整えることで、アジアでの活動拠点の日本移転を促し、金融ビジネスの活性化とともに日本市場への投資を拡大させる狙いがあります。

日本の現在の所得税は、収入に応じ6段階の税率に分かれています。

最も低い税率は課税基準となる収入額が195万円以下の5%で最高税率は1800万円超の40%となっています。

また高所得者の税負担を重くするため、27年分から4千万円超については、新たな最高税率となる45%が適用される予定です。

政府・自民党内に浮上している納税上限2億円案の対象となる人は、単純計算で4億~5億円以上の収入がある人となります。

日本の場合は、大手企業でも数億円の報酬を得ている人はごくわずかで、広範な「金持ち優遇」にはならないと判断しました。


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