誰もが気づかないフリをする大問題

東京オリンピックの5年後に・・・

2025年問題はご存知ですか? 今から約半世紀前、たくさんの子供が生まれました。いわゆるベビーブームがあり、団塊の世代と呼ばれる「大量の人口」の世代がいます(1947–1949年生まれの世代)。

2025年、東京オリンピックの5年後、彼らは75歳以上になります。75歳以上は、後期高齢者と呼ばれて、介護などが必要になる世代です。もちろん働けません。社会保険、介護費用、介護労働者、労働人口などの問題が表面化し始める時です。

つまり、問題が一気に出だす頃が、2025年と言われています。しかも、2025年、2026年、、、と時代が進むにつれ、自体は、もっと深刻になっているかもしれません。

増え続ける認知症、要介護者

暗い話ばかりで申し訳ないですが、年々、認知症が増え続けています。介護が大変で、専門的な知識を要求する場合があります。

また、要介護者も増え続けているのが現状です。

総合的に見て、医療費も増え続ける一方ですが、医療費の上昇と「健康寿命の上昇」は、必ずとも一致していません。むしろ、副作用などの問題を引き起こしているようにすら思えます。

残念ながら、学ぶべき前例が全くない

戦後、「サル真似」と嫉妬されるほど、海外の先行事例を研究し、発展させることが、日本の強みでした。

ところが、上記の問題は「世界で最も先に」日本がぶつかります。さらに、「長寿、少子高齢化は人類史で初めて」です。

また、情報化、知識社会、人工知能という変化が一度に訪れています。

2015年問題

2015年を過ぎた頃には、働く人2人で1人の高齢者を養う計算になります。日本の人口維持をするには、2人の子供を養うことが必要です。二人の子供と、さらに他人の生活1人分を支えるだけの「生産性」を要求されます。

共働きは当然でしょう。しかし、それでは解決しません。

2015年問題の解決の糸口は既に明らかになっている

2015年問題を解決するには、2つを実現することです。

  1. 生産性の飛躍的向上
  2. 創造性の発揮

つまり「まだない解決方法を生み出す」ことです。前例に頼るのではなく、歴史を見て、使えそうな原則を「その場で適用しながら、修正する」能力が必要です。

つまり「創造性」を高め、発揮できる人材を増やすことが一つです。

労働人口よりも生産性

現在、「女性を社会進出」を多くの政治家が主張しています。女性の社会進出によって、直接、労働人口は増えるでしょう。

しかし、今のような仕事の仕方や、社会のあり方では「子育てができなくなる」ことは明らかです。

今や、「子育ては父も、母も一緒に取り組むべき、重要な課題」になっています。

激しく働くのではなく、賢く働く

つまり、一人当たりの「成果物」を増やす。しかも働く時間を増やすのではなく、むしろ減らすぐらいのことをしないと解決しません。

生産性という考えを最初に唱え、体系的に取り組んだ「アルフレッド・テイラー」の言葉を借りれば、「激しく働くのではなく、賢く働く」ことで、生産性の向上を果たす必要があります。

一生学び続けるのが、当たり前の世界

生産性、創造性は「継続学習」が必要

多くの研究が指摘するように「生産性の向上」は、一度行えば良いものではありません。海外で高く評価される「カイゼン」と呼ばれるような「継続的な学習と取り組み」が必要です。

使う道具も継続学習が必要

一つの職について、一つの職能を持てば、一生安泰はありません。同じ職業でも、

  • そろばんは電卓に変わり、デスクトップパソコンに変わり、
  • ノートパソコンになり、タブレット、スマホになっている
  • FAX・電話は、電子メールへ
  • さらには社内SNS、メッセンジャーと変化し続けている

このように「使う道具も変わり、学び直し」が必要になります。さらには、今まで聞いたことがない「スキル」が要求されます。

  • カウンセリング
  • コーチング
  • ファシリテーション
  • アンガーマネジメント

など、上げればきりがありません。気づけば、誰もが一生涯学び続ける時代に私たちは生きています。

先生が「時代遅れ」になる時代

なぜ、ITの授業は、役に立たないのか?

ITの世界は、変化が早く、分かりやすい例になります。現在、子供達は、中学校、高校とパソコン、ITを習います。ところが、いざ大学で本格的に使おうとしても、歯が立ちません。

さらに、新入社員研修では、「学び直し」を行います。

多大な労力を費やして、ITの授業を整備したにもかかわらず、企業が支払うコストは減っていません。
もちろん、先生たちは、ちゃんとカリキュラム通りに教えているし、むしろ努力しています。

言葉の通り、一夜にして変化する

今のパソコンや、スマホ、タブレットは夜中のうちにアップデートされます。前日にはなかった機能が、現れたり、ボタンの位置が変わったり、デザインが変わります。

もし、「このボタンを押して、次にこのボタンを押して・・・」と、やり方を習っていたら、すぐに使えなくなります。

不運にも、中学校、高校、大学を合計すると10年もあります。10年の間に、Windowsも、Microsoftも、Webアプリも、様変わりします。

さらに会社に入ったら、セキュリティの観点や、会社の方針で「習っていないアプリ」を使うことになります。もし、Mac を使うことになったら、すべて「学び直し」と感じます。

現代教育への要求

このような時代の変化の中で、「もっと根本的な問題」があります。それは、この知識社会、乱気流の時代は「学び直し」が、何度も発生することです。

現代の教育は、「教えられたことを、忠実にこなす」ことが主流です。近年発達した統計、データ処理、アプリによって「ますます、鳩のように忠実に課題をこなす」学習が広がっています。

毎年、毎年、生徒の「学ぶ力」「自分で考える力」が落ちていることを感じている人は少なくないでしょう。原因は、私たち「教育側」にあります。

さらに、仕事をしている間に、どんどん知識がアップデートされ続けることです。今の教育は、次々とアップデートされる知識に、全く追いついていません。

このことから教育に求められるものは、4つあります。

  1. 教えられた以上を、学べるようにすること
  2. 学び直しを効率化するための「学ぶ力そのものの強化」
  3. 創造性の育成、つまり「学んでいないものを学べる力」
  4. 素早い知識のアップデートに耐える仕組み