高齢者の資産運用では収益性よりもリスクを抑えることが大切

資産運用
寿命が延びれば生活にかかるお金は増えます。

この「長生きリスク」に備えて、退職時に用意した老後資金をどれだけ長持ちさせるか考えることは重要です。




毎月11万円を取り崩していく場合、運用しないと500万円の資金は3.8年で底を突きますが、3%の利回りで運用すれば0.2年延びて4年になります。

運用効果は資金額が多くなるほど高くなり、2,000万円の場合は、運用すると資産がゼロになるまでの期間が5年間先延ばしになります。

しかし、これはあくまで3%という一定の利回りで運用できた場合です。

実際の運用利回りは、株式や債券の価格変動に左右されるため、想定通りの利回りにならない可能性もあります。

また、損失を被っている局面で毎月一定額を引き出すと、かえって資産の目減りを加速させてしまいます。

調査によると、70代の中で、資産運用で利益を出している人はわずか2割程度。

後はトントンの水準の人が2割。

損失を抱えている人が6割に上ります。

退職後に「虎の子」を殖やそうとしても、失敗している人の方が多いのです。

どんな運用商品であっても、いい時もあれば悪い時もあります。

日経平均株価を例に取っても、過去1年間では60%の運用利回りを得られましたが、過去10年の平均は3.1%しかありません。

アベノミクスのような分かりやすいイベントがない限り、投資の効果は不確実です。

退職後は年を取るにつれて運用期間もだんだん短くなります。

一度失敗してしまうと損を取り返すのは難しくなります。

高齢者の資産運用では、収益性を追うことよりも、リスクを抑えることに軸足を置くのが大切です。

そして、投資先を複数に分散し、値動きを抑える投資を行うことです。

値動きの異なる国内外の株式や債券などをバランスよく組み合わせるといいでしょう。

これまで資産運用の経験がない人がいきなり多額の老後資金を運用に回すのは危険です。

運用で資産を守りたいのであれば、若いうちからある程度の経験を積んでおくことが欠かせません。


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