「食品衛生法上で許可されている安全な色素」と言うけれど・・・

コーヒーフレッシュ
コーヒーフレッシュは何からできているでしょうか?

ほとんどの人が「ミルク」や「生クリーム」と答えます。

作り方は簡単です。

まず植物油と水を混ぜます。

水と油は分離するので乳化剤を入れます。

すると混ざって白く濁ります。

さらに、とろみをつけるために増粘多糖類(一括表示)を入れて、カラメル色素で薄く茶色にすると、いかにもクリームのようになります。

そこにミルクの香料(一括表示)を入れて、日持ちをさせるためにpH調整剤(一括表示)を入れて出来上がりです。

コーヒーフレッシュの正体は添加物だらけの“ミルク風油”でした。




このように、裏側を知るとギョッとするような「原材料」はまだまだあります。

たとえば、合成着色料は石油です。

「タール系色素」とも呼ばれます。

少量でムラなく色が出るのが利点です。

現在、日本で食品添加物として認可されている合成着色料は12種類(赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号)。

イギリスの食品基準庁では、合成着色料を摂取した子どもに多動性行動が見られたという研究報告を受けて、「子どもの活動や注意力に悪影響を与える可能性があります」という表示を義務化しました。

義務化されたうちの赤色40号、赤色102号、黄色4号、黄色5号は、日本で使われています。

国によって取り扱いが異なるから不安です。

ですが、天然着色料も安心できません。

コチニール色素はオレンジや赤の着色に使われますが、原材料は虫(サボテンに寄生するカイガラムシ科エンジムシ)です。

ドリンクのほか、ハムやお菓子など広く使われています。

このコチニール色素によるアレルギー症状の発症例が報告され、2012年5月に消費者庁が注意を呼びかけました。

虫の内臓から色素を取りますから、内臓のタンパク質に反応してアレルギーを起こすのです。

日本でも1990年代からコチニール色素によるアレルギーの臨床報告が大阪などであったのに、国はずっと無視してきました。

しかも、2012年5月以降もアレルギー表示を義務化する動きはありません。

食物繊維が入っている“ファイバードリンク”としておなじみ「ファイブミニ」のオレンジ色も、コチニール色素が使われています。

製造・販売している大塚製薬の広報は次のように回答しました。

「現在も引き続き、コチニール色素を使用しております。1988年に発売してから25年以上経ちますが、アレルギーを発症したという報告はございません。健康被害の申し出も今のところないという状況です。アレルゲンたんぱく量を十分確認したうえで、2001年からは低アレルゲン化したものを原材料として仕入れて使用しております」

──なぜわざわざ虫を使うのかが不思議です。ほかのもので代用できないのでしょうか。

「コチニール色素はいろいろな食材に使われていることもありまして、商品設計の中で最適なものを使用しております」

米国のスターバックスでは「ストロベリー・フラペチーノ」の赤色にコチニール色素を使っていることが判明し、2012年3月に「段階的にコチニール色素をやめて、トマトから抽出されるリコピンに切り替える」と発表しています。(スタバ究極の無添加フラペチーノは昆虫風味

では、日本のスターバックスでは現在、赤色にどんな着色料を使っているのでしょうか。

市販のドリンクと違って、飲食店のドリンクは「原材料名」をすぐ確かめることが出来ません。

スターバックス コーヒージャパンのお客様相談室は次のように回答しました。

「今はコチニール色素を使用しておりません。『ストロベリー・フラペチーノ』は期間限定でお作りしているもので、そのときどきで使用する着色料が異なることもございますが、直近で発売された今年7月の『ストロベリー・ディライト フラペチーノ』は、ストロベリースライスに紅こうじ色素、ストロベリーソースに赤色40号、ストロベリーシロップにクチナシと紅花の色素を使用しておりました」

──赤色40号は安全なのですか。

「今、申し上げました色素はすべて食品衛生法上で許可されている安全なものです」

赤色40号は、イギリスで『子どもの活動や注意力に悪影響を与える可能性があります』と表示義務があるものですが、日本では表示義務がありませんから、実際にこうして使われるのでしょう。

植物のアカネから抽出したアカネ色素は、発がん性があるとして2004年に禁止されました。(食品添加物「アカネ色素」を既存添加物名簿から消除することについて

アカネ色素はそれまで20年ぐらい使われていました。

2003年度版までの食品添加物の本には、安全性は確立されていると書いてありましたが、2004年度版からはそのページが削除されています。

これまでに60品目の食品添加物が厚生労働省に認可を削除をされました。

つまり、国が「安全」と言っていても、いつ禁止になるかわからないのです。

そもそも、“意外な”原材料の着色料がドリンクや食品に使用されるのは、もともと着色料が衣料の染色から始まったからだと言います。

そして、消費者も「きれいな色」のドリンクを好み、味をイメージする重要な要素となっています。

香料と着色料を使った実験が面白いです。

片方にメロンの香料、片方にレモンの香料を入れて、色をつけない透明な液体を聴衆に飲ませて、何のドリンクか当てさせます。

すると、ほとんどの人は当てることが出来ません。

次に、レモンの香料のほうを緑に着色すると、「メロン」と答えるそうです。

つまり、透明だと何のドリンクか判断できず、香りより色が大事なのです。

試しに、『ファンタオレンジ』を誰かに目をつむって飲ませて、何味か当てさせてみてください。

「きれいな色」だけでなく、「自然な色」に見せるためにも、わざわざ着色料が使われます。

前述のカラメル色素です。

赤っぽい茶色から真っ黒まで、いろんなカラメル色があります。

日本の着色料の80%はカラメル色素です。

醤油やみその文化だから、茶色は自然な色に見えて安心するようです。

ただし、カラメル色素には製法によって4種類あり、発がん性が疑われるものもあります。

なぜメーカーはその製法で作るのでしょうか。

昔ながらの砂糖を煮詰める方法ではカラメル色が安定しないからです。

特にクエン酸が入った酸味の中だと色があせていきます。

数年経っても色が変わらないように化学処理をします。

消費者は、そうまでして「きれいな色」や「自然な色」のドリンクを飲みたいわけではなく、安全性が何より重要なはずです。

しかし、その判断をするためにも、メーカーの情報開示と、消費者の知る意欲が不可欠です。


カテゴリー: 健康管理 パーマリンク

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