私は毎日、朝食を作りながら日テレの「ZIP!」を見ているのですが、今朝、6時35分過ぎに“ショウビズ ラビット”のコーナーで流れたテロップに驚いて、フライパンにかけた火を止め、テレビの前に釘付けになりました。そのテロップとは・・・

RADWIMPS 野田洋次郎が惚れ込んだ声「さユり」さん。自ら作詞作曲する彼女の魅力に迫る!


野田洋次郎さんといえば、新海誠監督のアニメーション映画「君の名は。」の主題歌「前前前世」を歌っていることでご存じの方は多いと思います。

前前前世 [original ver.] RADWIMPS MV

野田洋次郎さんの世界観が好きな私は「彼がプロデュースするのなら、きっと間違いない楽曲になるにちがいない」と思いました。

野田洋次郎さんと「さユり」さんとの出会い

野田洋次郎さんは次のようなコメントを出しています。

僕の中に突如「フラレガイガール」という少女が立ち上がり、物語が進んでいったのはもうだいぶ前のことになります。曲は完成し、歌詞も出来てしまったけど肝心の歌い手は僕ではない。それ以来、この不思議な少女は誰なんだろう、この歌を歌っているのはどんな人なんだろうと、まるで夢の中で素敵な映画を観たあとに「そう言えばあの主人公の少女は一体誰だったんだろう」と後から追いかけるような奇妙な時間がはじまりました。時間軸がバラバラになった物語の断片を紡ぐような感覚です。

そこからしばらくの間、この歌を歌ってくれる、この歌の『持ち主』を探しました。そして、ふとあるCDを思い出し聴き直したのです。たまたま隣のレコーディングスタジオにいたさユり氏から頂いたCDでした。

「やっと見つけた、この人だ」

彼女がこの歌の言葉を追って歌った時、ぼんやりと輪郭だけ見えていた『フラレガイガール』が100%そこに現れました。この歌は彼女の声で歌われるべき歌でした。心から感謝しています。
不器用でいながら、とても振れ幅のある彼女の歌。これから先も彼女の色んな歌を楽しみにしています。

さユりさんは野田さんとの出会いについて次のように語っています。

去年の12月に私がレコーディングをしていた隣のスタジオに野田さんがいらっしゃったんです。昔からRADWIMPSをよく聴いていたので、デビューシングルの『ミカヅキ』を持ってご挨拶に行かせていただきまして。で、その後に野田さんが作っていた曲があって、それが『フラレガイガール』なんですけど、自分じゃない他の誰かに歌って欲しいと考えてらしたそうなんです。それで、ご挨拶した時にお渡しした『ミカヅキ』を聴いてくださって、今回のお話をいただきました。

ビックリしたと同時にものすごくうれしかったです。一番最初に聴いた『フラレガイガール』には野田さんの仮歌が入っていたのですが、言葉がすっと染み込んでくる、優しい曲だと思いました。最初に聴いたのはピアノと歌だけのデモだったんですけれど、声も優しくて、キレイな歌だと思って。

歌詞を見ながら聴いていく内に、自分の中にしまっていた記憶や感情が自然とグワーッとこみ上げてきて。愛おしいような、苦しいような気持ちになりました。途中で泣きそうになりながら聴いていました。

失恋ソングは数あれど、フラれた側の女の子がただ悲しくて泣くのではなく、相手に向かって感情を爆発させて、バカ!と叫ぶ曲って、あまりないような気がします。

いただいた当初から『フラレガイガール』というタイトルワードが付いていたのですが、すごく独特でキャッチーな響きで、でもなんだか前向きで。すぐに好きになりました。

野田さんの提示してくださった歌詞とメロディーの濃密な関係が最初からあったので、そこに飛び込むような、委ねるような気持ちで素直に自分の思いを乗せることができました。楽曲の中にある感情のゆらぎが、自分とリンクした感覚があります。

ライブでも何度か披露しているのですが、愛おしい気持ちになったという方がいたり、涙がとまらないですという方がいたりと、受け取り方が人ぞれぞれで。この楽曲って、受け手の想像や気持ちの入る隙がたくさんあるからこそ、いろんな思いを抱いてくださる方が多いのかなと感じています。

言葉にするには難しいのですが『フラレガイガール』で感じる匂いはアスファルトの上で蒸発する雨の匂いかな。雨にもいろんな匂いがあるけど、アスファルトが雨を受けて、そこで蒸発して、空へ戻っていく。そういう巡り巡る感じが、曲を聴いて覚えた感覚とリンクしたのかもしれません。

野田さんならではの歌詞の書き方や言葉の使い方で一番すごいなと思ったのは、言葉とメロディの親和性ですね。「まずい まずい」「ダサい ダサい」のところとか、しゃべるくらいの感じで歌えるんです。そうすると、自然と感情があふれてくる感じになって。そこはさすがだなと思いました。それに、話が時系列順に進んでいくんです。歌の登場人物は最初は弱かったけど、心の揺らぎがあって、最後に「私は行くね」って強い思いを見せる。そういうストーリーの紡ぎ方が、繊細で素敵だなって思います。

今まで私は何かと理由を求めてきて……例えば生きてる理由とか、今日ライブをする理由とか、そういうものがいちいちないと行動できない人間だったんです。でも最近自分の中に変化があって、自分の中だけで生きる理由を完結するのはすごく傲慢だなって思うようになったんですね。最近はわからないこと、できないことがあったりするからこそ、生きている理由を人に託そうって思えるようになった。今はそうやって「自分にはこれがない」ということを発信して、誰かとつながれたらいいなっていう思いがすごくあります。今回の「フラレガイガール」における野田さんとの出会いも、1人で活動していたら絶対にあり得なかった出会いで。自分が足りないところがあったからこそ出会えたものだと思うんです。だから「こうなりたい」というのはないですけど、つながっていきたいです。まだ自分の知らない面白いものとつながって、新しいものを作れたらいいなと思います。

「さユり」さんが野田さんに初めて会ったときに手渡した デビューシングル 『ミカヅキ』“ノイタミナ”アニメ「乱歩奇譚 Game of Laplace」ED

“酸欠少女”さユり「アノニマス」 大人気スマホゲーム『消滅都市』コラボソング。 12月7日発売『フラレガイガール』収録曲

「さユり」さんのプロフィール

福岡県出身、1996年生まれのシンガーソングライター。人とは違う感性と価値観を持つことにコンプレックスと優越感を抱き、生きることへの息苦しさを感じる自分を“酸欠少女”と表現している。中学生の頃に地元でライブ活動をスタートさせ、2013年に上京。2015年3月には東京・TSUTAYA O-nestでのワンマンライブを成功に収める。同年8月にフジテレビ系「ノイタミナ」枠のアニメ「乱歩奇譚 Game of Laplace」のエンディングテーマ「ミカヅキ」でメジャーデビュー。2016年2月に2ndシングル「それは小さな光のような」をリリースした。同年6月に配信シングル「るーららるーらーるららるーらー」を配信限定で発表し、iTunesトップアルバム総合チャートで1位を獲得。注目度の高まる中、12月に野田洋次郎(RADWIMPS、illion)楽曲提供およびプロデュースによる新曲「フラレガイガール」をリリースする。

『フラレガイガール』の歌詞が魅力的

愛をひろいあげた手のぬくもりが
今もまだ残るのです
「これさえあれば」とお互い口にして
すべて分かり合えた

それだけで
もう生きていけると
思ったのです

瞳を飛び出し頬を伝う彼ら 顎の先で大渋滞
まぁこの先 涙を使うことなど もうないし まぁいっか

全部ここで
流れ切って
しまえ

まずい まずい まずい 強烈にまずい
あなたが買った歯磨き粉も
9割5分も残して一体どこへいったの?
ねぇ どこにいったの

わたしをフッてんじゃないよバカ
フッていいわけがないでしょ
たまに倦怠期予防のサプライズも忘れないでと

たしかに言ってはいたけど
フッていいわけがないでしょ
あなたの分際で何をバカなこと 言い出してさ

もういいから そろそろ種明かししにきてよ

バカまじめにとっておいた約束 部屋の中 散らばって
足の踏み場もなく すぐに踏んづけて
その刹那 痛むのです

「君は僕のすべて」って
今流行りの合言葉とかなにか?
もしや、もしかして小さく「時々」って
言ってたりしたりして

そうだとしたら
そうだとしても
なんでもいいや

ダサい ダサい ダサい猛烈にダサい
あなたがくれたワンピースを着て
お行儀よくここで私は待ってるんだよ
ねぇねぇ、待ってるんだよ

わたしをフッてんじゃないよバカ
フッていいわけがないでしょ
たまに倦怠期予防のサプライズも忘れないでと

たしかに言ってはいたけど
フッていいわけがないでしょ
わたしと別れたならもう 次なんていないから
もういいでしょう?そろそろ種明かししにきてよ

イタい イタい イタい
女にはなるまいと誓ってはきたけど
今のアタシはどうやら晴れて なってるかな

永い 永い 永い
話を会ったらきっとまたしてしまうでしょう
だから最後に伝えさせて 2分でいいから

あなたが好きだったこと
とびっきりの「バカヤロウ」

わたしをフッてんじゃないよバカ
フッていいわけがないでしょ
だからあんたみたいなバカ
わたしからフッてあげるわよ

泣いて追っかけてきても もう許したりしないから
いつか天変地異級の後悔に襲われりゃいい

そろそろ 時間だ ワタシは いくね
次の 涙も 溜まった 頃よ

アニメ「クズの本懐のエンディングテーマ「平行線」さユりコメント

アニメ「クズの本懐」と関わらせていただけること、本当に嬉しいです。 原作を読み、恋心を抱き悩んで傷付きながらも、それでも歩いてゆく花火たちを見て、自分も変わりたい、進みたいという思いが湧いて来ました。その受けたエネルギーを糧に、自分の弱さや願いと向き合うように歌詞を書いていきました。 登場人物それぞれの「本懐」。そこへ向かう道のりを、そしてその向こうを照らす光のような歌になりますように。作品を通して皆さんの心の中へ届き繋がっていけたらと願っています。