米国の債務上限問題は1940年以降、90回以上も繰り返された

債務上限問題
米議会は現在、下院を支配する共和党と上院の主導権を握る民主党がねじれ状態にあります。

債務上限の引き上げ議論が平行線をたどったのが原因で今月、米国債のデフォルト危機が起こりました。




ただ、上限問題でもめるのは半ば慣例化し、市場関係者の間では風物詩あつかいです。

米国債は基軸通貨国の国債であり、世界で最も安全な資産のはずなのですが、米国では政府が借金できる額があらかじめ決まっていて、これを超えての借金は許されません。

現状の上限は約16.7兆ドルで、政府債務残高の対GDP比は113%と日本より低く、借金余力はまだあります。

しかし上限に達した場合、国債を追加発行するには、政府はその都度、議会の承認を受けなければならないのです。

承認されないと、米国債は発行停止に追い込まれ、デフォルトという非常事態に陥ってしまいます。

ドイツ国債が買われ、米国債に売りが入り、米国債とドイツ国債の金利差が少し拡大してきました。

市場では最悪の事態に備える動きが一部で出ていて、有事の金や銀が買い戻されています。

米財務省は、デフォルトするとリーマンショック並みの景気後退が起こると警鐘を鳴らします。

そうならないため、米国は制度開始の1940年以降、実に90回以上も上限を改定してきました。

何とも迷惑な茶番劇ではありますが、無節操に支出増を繰り返してきた日本と比べれば、上限を設けている分だけマシなのかもしれません。


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