平成23年パートタイム労働者総合実態調査の概況:個人調査 (3)

パートタイマー労働
3 仕事についての考え方

(1)働いている理由

働いている理由別のパートの割合(複数回答)をみると、「主たる稼ぎ手ではないが何らかの家計の足しにするため」が56.0%と最も高い割合となっており、次いで「生きがい・社会参加のため」31.3%、「自分の学費や娯楽費を稼ぐため」27.7%、「家計の主たる稼ぎ手として、生活を維持するため」26.2%の順となっている。




「主たる稼ぎ手ではないが何らかの家計の足しにするため」と回答したパートの働いている理由(複数回答)をみると、「生活を維持するには不可欠のため」が49.2%と最も高い割合となっており、次いで「子どもの教育費や仕送りの足しにするため」26.8%、「住宅ローン等の返済の足しにするため」15.7%の順となっている。
 
男女別にみると、男では「家計の主たる稼ぎ手として、生活を維持するため」52.6%が、女では「主たる稼ぎ手ではないが何らかの家計の足しにするため」70.9%が最も高い割合となっている。
 
年齢階級別にみると、15歳~24歳では「自分の学費や娯楽費を稼ぐため」が、25歳~59歳では「主たる稼ぎ手ではないが、何らかの家計の足しにするため」が、60歳以上では「家計の主たる稼ぎ手として、生活を維持するため」が、それぞれ最も高い割合となっている。

(2)パートを選んだ理由

パートを選んだ理由別のパートの割合(複数回答)をみると、「自分の都合の良い時間(日)に働きたいから」が55.8%と最も高い割合となっており、次いで「勤務時間・日数が短いから」35.2%、「就業調整(年収の調整や労働時間の調整)ができるから」19.3%の順となっている。
 
男女別にみると、女では「家庭の事情(育児・介護等)で正社員として働けない」が19.3%と男に比べて高い割合となっている。
 
年齢階級別にみると、いずれの年齢階級においてもおおむね「自分の都合の良い時間(日)に働きたいから」が最も高い割合となっているが、「勤務時間・日数が短いから」は40歳以上が、「就業調整(年収の調整や労働時間の調整)ができるから」は45~59歳が、「簡単な仕事で責任も少ないから」は55歳以上が、「正社員として採用されなかったから」は25~29歳と55~59歳が、「正社員としての募集が見つからなかったから」は25~29歳が、「家庭の事情(育児・介護等)で正社員として働けないから」は30~44歳がそれぞれ他の年齢階級に比べて高い割合となっている。

(3)処遇の説明【新規調査項目】

現在の会社や仕事についての不満・不安の有無別のパートの割合をみると、「不満・不安がある」が54.9%となっており、前回調査の63.9%と比べ低下している。「不満・不安がある」と回答したパートの不満・不安の内容(複数回答)については、「賃金が安い」が49.6%と最も高い割合となっているが、前回調査の62.1%と比べると低下しており、この他、「パートとしては仕事がきつい」26.1%(前回24.5%)、「有給休暇がとりにくい」26.0%(前回26.0%)、「雇用が不安定」20.6%(前回19.2%)などとなっている。
 
男女別にみると、「不満・不安がある」と回答したパートの割合は、男では42.6%、女では60.1%となっており、不満・不安の内容(複数回答)については、男女ともに「賃金が安い」がそれぞれ56.4%、47.5%と最も高い割合となっており、次いで、男では「雇用が不安定」21.5%、「有給休暇がとりにくい」18.9%、「正社員になれない」18.7%の順、女では「パートとしては仕事がきつい」28.6%、「有給休暇がとりにくい」28.1%、「雇用が不安定」20.3%の順となっている。
 
年齢階級別にみると、25~59歳で「不満・不安がある」と回答したパートの割合がおおむね6割を超えている。
 
職種別には、建設・採掘の仕事、販売の仕事、生産工程の仕事で「不満・不安がある」と回答したパートの割合が、それぞれ72.2%、68.9%、61.2%と6割を超えており、不満・不安の内容(複数回答)については、建設・採掘の仕事で「雇用が不安定」87.6%が、販売の仕事で「賃金が安い」50.7%、「有給休暇がとりにくい」32.4%、「パートとしては仕事がきつい」30.7%が、生産工程の仕事で「賃金が安い」41.5%、「パートとしては仕事がきつい」35.5%が他の不満・不安の内容に比べて高い割合となっている。

(4)今後の働き方・正社員になりたい理由【正社員になりたい理由は新規調査項目】


今後の働き方の希望別のパートの割合をみると、「パートで仕事を続けたい」は71.6%、「正社員になりたい」は22.0%となっている。
 
男女別にみると、「正社員になりたい」は、男では29.4%と女の18.8%に比べて高くなっている。
 
年齢階級別にみると、20歳以上では、年齢階級が高くなるほど「パートの仕事を続けたい」と回答した割合はおおむね高くなっているが、20~34歳では「正社員になりたい」が4割を超えている。


さらに、正社員になりたいと回答したパートの正社員になりたいと考える理由(複数回答3つまで)別のパートの割合をみると、「より多くの収入を得たいから」が76.9%と最も高い割合となっており、次いで「正社員の方が雇用が安定しているから」66.3%、「より経験を深め、視野を広げたいから」27.6%、「自分の意欲と能力を十分に活かしたいから」26.5%の順となっている。
 
男女別にみると、上記理由以外では、男で「キャリアを高めたいから」が22.5%、女で「家庭の事情(育児・介護等)による制約がなくなる(なくなった)から」が20.7%と続いている。

(5)正社員になりたいパートが正社員になった場合に選びたいと思う制度【新規調査項目】

正社員になりたいと回答したパートの正社員になった場合に選びたいと思う制度(複数回答)別のパートの割合をみると、「勤務地を限定した(転勤のない)正社員」が50.5%で最も高い割合となっており、次いで「職種を限定した(職務内容の変更がない)正社員」29.6%、「短時間正社員」28.6%の順となっており、制度を「選びたいとは思わない」は24.8%となっている。
 
男女別にみると、「短時間正社員」を選びたいと思うパートの割合は女では37.2%と男の15.7%に比べて高くなっており、制度を「選びたいとは思わない」パートの割合は男では37.8%と女の16.2%に比べて高くなっている。


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