入院中の食費の自己負担 200円程度引き上げて460円程度へ 厚労省案

入院中の食事
厚生労働省は7月7日、1食260円を徴収している入院中の食費の自己負担について、200円程度引き上げて460円程度とする案を厚労相の諮問機関、社会保障審議会医療保険部会に示しました。

また、紹介状なしに大病院の外来を訪れる患者に対し、従来の定率の自己負担(1〜3割)に加え、定額の負担も求める案を軸に検討する方針を伝えました。

数千円〜1万円程度を想定しています。

どちらも早ければ2016年1月から始めます。

入院中の食費は朝、昼、夕とも1食640円と定められています。

「食事も治療の一環」との考えから、一定所得以上の人の場合、380円分は保険で賄われ、残り260円(材料費相当)が自己負担となります。

2012年に保険で賄われた食費は計4800億円でした。

しかし、自宅で治療している人は食費に保険を使えません。

また、慢性病患者向けの長期入院施設(療養病床)に入る65歳以上の人は、調理費相当分も含め460円を負担しています。

厚労省は公平性や医療費の抑制を考慮し、一般入院患者の負担も療養病床の高齢者並みとすることにしました。

ただ、低所得の人の負担は増やしません。

住民税非課税世帯の人の場合、入院時の食費の自己負担は1食210円で、入院が90日を超すと160円に軽減されています。

7月7日の部会では、こうした水準を維持するよう求める意見が相次ぎました。

また、厚労省は開業医などの紹介状なしに大病院を訪れた患者の負担を増やす案を3例示しました。

かかった医療費の7〜9割は保険適用されますが、紹介状がなければそのうちの数千円〜1万円程度分は保険適用せず、自己負担とする案が有力です。

大病院に軽症患者が集中し、救急対応など本来の役割を果たせなくなるのを防ぐ狙いがあります。

200床以上の大病院(2657施設)は現在も紹介状のない患者から特別料金を徴収できますが、義務化されておらず、初診時に徴収しているのは半分以下の1204施設です。

料金も200〜8400円(平均2085円)とバラバラです。

新たな負担は徴収を義務づけられ、現在の特別料金への上乗せもできます。


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