野菜ジュースの裏に「濃縮還元」「国内製造品」と書いてあったら本当に安全?安心?

野菜ジュース
野菜ジュース1本で、本当に「1日に必要な野菜」が取れるのでしょうか?

厚生労働省が、健康を維持するには成人1日当たり350g以上の野菜を取ることを推奨しているのですが、その数字を基に、1日に必要な野菜350g分を計算上、入れたということであって、野菜350gを取った場合の栄養素が入っているわけではありません。




やや古いデータですが、名古屋市消費生活センターが2007年に市販の野菜ジュース35銘柄の栄養成分を分析しています。

野菜350gを取った場合、ビタミンCを45mg、カルシウムを114mg、カロテンを8.6g取れると換算して比較した場合、ビタミンCやカルシウムなどの摂取はあまり期待できません(35銘柄中、水準に達したのは2銘柄)。

カロチンは十分なものがいくつかありますが、ほとんど含まないものもありました(35銘柄中、水準に達したのは8銘柄)。

特に『濃縮還元』タイプのものが、栄養素がほとんどありません。

原料の野菜は基本的に、メーカーは値段が安ければ世界中どこからでも集めてきますので、残留農薬のリスクが気になるところです。

今のところ、輸入時の検査で違反はありませんが、何か問題が起きたときに、どの国のどの野菜が原因だったのかを追跡できるのか不安に思います。

それらの野菜を加熱して6分の1の体積に濃縮。

ケチャップのようなどろどろの“濃縮ペースト”を冷凍して、日本に輸入します。

体積が6分の1だから、運賃も6分の1になるというわけです。

この“濃縮ペースト”に水を加えて元に戻したものを「濃縮還元」と呼びます。

国内で戻せば「国内製造品」と表示して問題ありません。

野菜ジュースのパッケージに「濃縮還元」「国内製造品」と書いてあったら、消費者は「安心、安全」と思うでしょうが、香りはもちろん、ほとんどの栄養素が失われてしまいます。

食物繊維は飲みにくいので、あらかじめ取り除いています。

メーカーによっては香料やビタミンC、ミネラル、カルシウムなどの食品添加物で補っています。

化学的に合成された香料は3200以上あって、それらを組み合わせて作ります。

たとえば、イチゴの香料なら、酪酸エチル、乳酸エチルアルデヒド、リナロール、アセトフィノン、アルデヒドなど20種類以上を混ぜて、天然に近い香りを作ります。

フルーツ飲料系のみならず、野菜ジュース、缶コーヒー、お茶に至るまで、さまざまなドリンクに香料は使われています。

問題は、メーカーがどんな香料をどれだけ使っているのか、消費者に知る術がないことです。

何百種類使っても「原材料名」には「香料」の一括表示でOK。

合成香料の名前がずらずら表示されていたら、消費者は買うのをためらうのではないでしょうか。

中には安全性に問題のある香料もありますが、一括表示では避けようがありません。

一括表示が許されているものは、ほかに「調味料」「乳化剤」「pH調整剤」「酸味料」「苦味料」など14種類あります。

メーカーにとっては非常に便利な表示です。

では、ビタミンCの添加物はどうでしょうか。

これはアスコルビン酸です。

アスコルビン酸、クエン酸、りんご酸、フマル酸は、ほとんどが中国産ですから、日本の公定基準に合わせて作っているのかどうか疑わしいものです。

野菜に取り込まれる硝酸態窒素が国際的に問題になっています。

硝酸態窒素を大量に摂取すると、体内で亜硝酸窒素になります。

これは血液中のヘモグロビンが酸素が取り込む前に酸素を取ってしまうので、貧血を起こします。

アメリカでは、ほうれん草の裏ごしスープを離乳食として赤ちゃんに与えたところ、酸欠状態になり、全身が青くなりました。

そこから『ブルーベビー病』と呼ばれています。

硝酸態窒素が野菜に取り込まれる原因は、窒素系(アンモニア態)の肥料を大量に与えすぎること。

これが土壌の中で硝酸態窒素に変化し、それを野菜が取り込みます。

本来、野菜が成長する過程で硝酸態窒素はアミノ酸、たんぱく質に変わっていくのですが、野菜を早取りすると硝酸態窒素のまま残ってしまいます。

EUの基準では硝酸態窒素は野菜100g当たり0.2~0.3gですが、日本には基準がなく、現段階で規制もされていません。

日本の水道水の基準は1リットル当たり10mgですが、その2~18倍の量が市販の野菜ジュースから検出されたという民間の分析報告もあります。

メーカーはきちんと硝酸態窒素の含有量を公開してほしいものです。


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