日本初。9歳の中井卓大くんがレアル・マドリードの育成機関と契約

中井卓大
2013年9月28日(スペイン時間)、滋賀県の小学校に通う中井卓大(たくひろ)君が、日本人で初めてレアル・マドリードの育成機関(カンテラ)と契約しました。




中井卓大君が最初にチャンスを得たのは、2012年夏に日本で初開催された『レアル・マドリード・ファンデーションキャンプ』でした。

中井卓大君の7歳のころの天才的プレーを視聴する

一般的にヨーロッパのクラブが日本でサッカーキャンプ事業を行なうときは、クラブのOB、もしくは提携するアマチュアクラブで教えている人間がアルバイトとして来日することが多いのですが、『レアル・マドリード・ファンデーションキャンプ』の日本誘致を交渉した坂本圭介氏(のちにスペイン2部のサバデルのオーナー兼会長に就任)は、それを認めませんでした。

レアル側に真の指導者の派遣を粘り強く要求した結果、レアルのカンテラの現役の監督とコーチが来日し、中井ら子供たちの指導にあたることになりました。

スカウトは多数の子供を同時に見るので、なかなか目に留めてもらえませんが、選手の長所や短所をあらかじめ知ってもらえていると、それを指標にして見てもらえます。

そこで、カンテラの監督とコーチはレアルの分析フォーマットに基づいてキャンプの優秀選手に対しての「評価カルテ」を作製したことに大きな意味がありました。

それから約1年が経ち、次のチャンスが訪れる2013年4月、中井卓大君は他の子供たちと共にレアルの練習場で開催された『チャレンジキャンプ in スペイン』に参加しました。

もし事前に「評価カルテ」の情報がなければ、中井卓大君は「背が低い選手」としてしか認識されなかったかもしれません。

坂本圭介氏は自らがオーナー兼会長を務めるサバデルの関係者を通じて、他のクラブのスカウトたちにこう伝えました。

「中井というおもしろい選手がいますよ。レアルも興味を示していますが、彼らが獲得しなかったら、ぜひあなたのクラブにどうですか?」

スカウトの世界は狭く、当然、この情報はレアルのスカウトの耳にも入ります。

事前の根回しの結果、『チャレンジキャンプ in スペイン』では自然とレアルのスカウトたちの目が中井卓大君に集まりました。

中井卓大君は異国のピッチでも普段通りの力を発揮して最終テストに招かれることが決定しました。

9月末、中井卓大君が再びレアルの練習場を訪れると、まずはメディカルチェックが行なわれました。

練習で用意されていた背番号は9。

中井卓大君は1トップ、もしくはトップ下のポジションに入り、カンテラの選手たちとともに汗を流しました。

9月28日(スペイン時間)にレアルのカンテラの責任者、ロベルト・マルティネスから「今回、レアル・マドリード・カンテラの練習に参加してくれてありがとう。素晴らしい才能を披露してくれたことに心から感謝致します。そして、レアル・マドリードのカンテラにようこそ。入団おめでとう!」という言葉とともに、カンテラへの入団を許可する招待状が届きました。

中井卓大

日本人選手がレアルのカンテラに入団するのは初めてのことです。

レアルのカンテラでは1年に1度選考があり、その厳しい競争を勝ち抜かなければなりません。

まだ9歳の少年にとって、トップ昇格までは長い長い道のりが待っています。

今後、中井卓大君は査証やスペイン入国手続きの準備が終わり次第、スペインに移住します。

まず、レアル・マドリードのアレビンBに所属し、カンテラ選手として、10月12日から始まる公式リーグ戦に参加予定となっています。
すでにバルセロナの「インファンティルカテゴリー」(13~14歳)で久保建英(たけふさ)君(12歳)が活躍しています。

久保建英

スペインの2大メガクラブの両方の下部組織に、日本人選手が所属する時代になったということです。

近い将来、世界中が注目するレアル対バルサのクラシコで、日本人対決が実現することも決して夢ではなくなりました。


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