モンティ・パイソン復活ライブチケット販売手法「段階的な解放」

モンティ・パイソン復活ライブ

2013年11月、イギリスのコメディー集団、モンティ・パイソンの結成メンバーが、ロンドンのO2アリーナで一夜限りの復活ライブを開催すると発表しました。

オリジナルメンバー揃ってのパフォーマンスが見られるのは数十年ぶりということで、メディアは色めき立ちました。

「一夜限り」とニュースキャスターは口をそろえ、「ギャグの天才たちのパフォーマンスを目の前で見られるのは、ほんの数万人のラッキーなファンだけ!」と叫びました。

モンティ・パイソンを愛するファンにとっては大ニュースで、チケットの発売日には、誰もがアラームをセットし、チケット獲得に挑みました。

ところが残念なことに、発売から45秒で完売。

その晩のニュースでは、悲しみに暮れるファンの姿がテレビで紹介されました。

チャンスを逃していかにガックリきているか、彼らはそれを画面ごしに訴えました。

「こんなの不公平だ。僕らは本物のファンで、ずっとずっとこの時を待っていたのに。」




一方、幸運にも時間に間に合った女性は、32ポンドで手に入れたチケットについて「1000ポンド出されても売る気はないわ」と話しました。

多くの人が、その買えるはずのないものを買いに走らされたと感じていました。

しかし、それは早とちりでした。

翌日、結成メンバーの1人、ジョン・クリーズが、追加公演の開催でプロモーターと合意したと高らかに宣言しました。

そして、チケットを買い逃した不運なファンのために、新たな数万枚のチケットが売り出されることになりました。

このニュースも、やはり夜のテレビ番組で取り上げられました。

「熱烈なファンからの凄まじい要望で、モンティ・パイソンのメンバーおよびスタッフは、公演数を10回に増やすことを決めました。しかしご用心。初回のチケットは、なんと45秒で完売しています。チケットをお求めの方は、一刻も早く入手なさった方が良いでしょう。発売は明日の午前10時からです。」

もちろん、次の朝、多くのファンたちは更新ボタンを押しまくり、チケット入手に挑みました。

2枚149ドルの文字が画面に浮かび、ファンたちは それに跳びつきました。

このとき、メンバーとプロモーターが全10公演分を一気に売り出していたら、発売から発売開始まで1日しかない中で、全席完売は難しかったかもしれません。

20万枚近いチケットが一気に完売したのは、おそらく彼らが「段階的な解放」のテクニックを使ったからです。

あなたもキャパシティーを解放するときは、まずは少数の「先行分」を市場へ送り出し、それから後日、残りを売り出すと良いです。

アップルを見てみれば、彼らがこのテクニックを多用しているのが良く分かります。

アップルは新製品発表の場で、「初回出荷分」は数量限定で、次の出荷はしばらく先になると話します。


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