心がつながる秘訣は「共感と好奇心」

講演やセミナー、プレゼンなどの一対多のコミュニケーション場面で聴衆と心がつながる秘訣は「共感と好奇心」です。

話しはじめで最も大切なことは、相手と共感でつながれるかどうか。
どこかで聞いたことのある「つかみネタ」などは、かえって逆効果になるので注意が必要です。

聴き手に共感してもらう第一の秘訣は、話し手のマインドと姿勢がオープンになっているかどうか。
媚びるのでも偉ぶるのでもなく、オープンマインドで相対します。
先に自分が心を開くことで、会場の空気を開きます。
そして「共感の材料」を淡々と提供していきます。




この段階のことを映画制作では「セットアップ」と呼びます。
どんな状況で、どんな話が始まるのか?登場人物はどんな人なのか?など、その舞台の設定情報をさりげなく紹介する段階です。
「ああ、この人の話は聴いてみたいなあ」
「確かにそうだなあ」
「なるほどね~」
そんな雰囲気を醸し出せれば、セットアップは完了です。

演劇の舞台で俳優が使う自己開示ノウハウがあります。
それは、手の平を相手に見せるという方法です。
小道具を使うとき、手で何かを表現するとき、自然に手の平を相手に向けるようにしています。
手の平を見せるということは、私はオープンですという意思表示になります。
プレゼン開始の段階で、自然に手を動かしながら、さりげなく手の平を会場に向けるのです。

繰り返しますが、自然さとさりげなさを忘れずに。
この表現法は、ぜひ覚えておいてください。
お客様にカタログのページを示すときや、お客様を案内するときの手の平の使い方など、手を使うすべての表現に応用できます。
自分自身の体験談や失敗談なども、共感を誘う材料になります。
自分が実際に体験したエピソードをもとに、そこから学んだ「教訓や気づき」でまとめます。

さて、人間は変化を好むバラエティ欲求を持っていますので、共感でつながるだけでは、残念ながら飽きられてしまいます。
心がつながった後は、自分の専門領域というメインシーンへ参加者をアテンドする必要があります。
そこで重要な要素は「好奇心」。
コース料理でいえば、メインディッシュへのワクワクした期待感を感じさせる、美味しい前菜の役目です。

ここで有効なのは、好奇心を刺激する質問や問題提起、意外性のある視点の投げかけ、ちょっとした目からウロコの話といったトピックです。

「あれ? この一連の仕掛けは、相手をコントロールする操作系ではないの?」と思ったアナタ、そのとおりです。
インスパイアへ導くための、センスが光る洗練された操作系は必要なのです。
後で知られても「なるほど!」と納得、共感、リスペクトされるレベルまで練習と実践を繰り返し、洗練させることを目標にしてください。


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