言葉を削ると伝わる

心躍るとき。
心打たれるとき。
心揺さぶられるとき。
心震えるとき。
心ときめくとき。
心に沁みるとき。
心に響くとき。
それはすべて、ダラダラと続く長い時間ではなく、シェイプアップされ凝縮された心の動き。
心に起こる一瞬の変化が、その後の長い時間の意味を変えます。

15秒か30秒で表現されるテレビCMは、その商品で得られる最高の輝きの瞬間を凝縮して描きます。
長い話は、心を動かす伝え方には相性がよくありません。
特に日本語の場合、結論が最後に来るので、話が長いと頭が先に動いてしまい、心に伝わらなくなります。
主語と述語が離れていたりすると、もはや理解することも放棄して、思考停止してしまいます。




芝居や映画のセリフを思い出してみましょう。
台本が手に入れば、是非読んでみてください。
そこに書かれているセリフは、一様に短いはずです。
長台詞といわれるものでも、よく見てみると、短い一文がつながっているだけということが分かります。
心を動かす伝え方では、文章から考えるのではなく「キーワード」」から考えます。
人の心に残り、行動を促すのは、文章ではなく「キーワード」です。

キーワードが主役、
それを説明する前後の文章は脇役。
そんな話が一番心に刺さります。

キーワードは、話し手と聴き手の心をつなぎます。
記憶に残るキーワードが、プレゼン役の両者をつなぐのです。
いいプレゼンには、記憶に残るキーワードが必ずあります。
センスのいいキーワードに出会うと、聴き手はそれだけで「聴いてよかった」と感じることができます。
キーワードが決まると、話全体がすっきりします。
余計な言葉が自然に削ぎ落とされ、本当に伝えたい言葉が残ります。
そのとき初めて、一流の役者が話すような、セリフの「間」をとれるようになります。
余計な文章を削った余白に生まれる「間」は、聴き手の心とつながる「余韻」を生み出します。


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