ドラマには、2種類の展開があります。
1つは「予定調和」のドラマ。
そうなると思っていたら、やはりそうなった、というドラマ。
途中で犯人が分かってしまうような、予定調和の展開はつまらない。
ドラマとして面白いのは、いい意味で予想を裏切って、意外性やギャップを感じさせる展開です。
私はそれを「予定外調和」と呼んでいます。
ハラハラドキドキの展開から想定外にハッピーエンドとなり、感動的に調和するイメージです。

個人においても、実は予定外調和というドラマ的なあり方が、人間的魅力を向上させます。
BMWが、かつてフラッグシップモデルの7シリーズで行った広告を見ると、その意味が分かります。

人生に多くのことを求める人へ、BMW

大人の哲学を持ち、子どものような純粋さを持つ人。
主流なのに、心は反主流である人。
スーツを着こなすが、ジーンズもはきこなす人。
人生も語れるが、ジョークもうまい人。
有意義も好きだが、無意味なことも好きな人。
ワインにも詳しいが、恐竜にも詳しい人。
常識は持っているが、決して縛られない人。
ITには強いが、手紙は万年筆で書く人。
家庭を愛しているが、時には家庭を忘れられる人。
孤独も好きだが、社交も上手な人。
常に冷静だが、時に情熱的になれる人。
クラシックも聴くが、ロックも愛している人。
自信はあっても、過信はしない人。
美術館にも行くが、ジムにも行く人。
協調もできるが、反論もできる人。
夜更かしはするが、朝きちんと起きる人。
守るものが多くても、冒険できる人。
部下には優しいが、上司には厳しい人。
食べるのも好きだが、料理もできる人。
上質にこだわるが、贅沢は好きじゃない人。
自分の誕生日は忘れても、約束の時間は守る人。

光と影、試練と支援、哀しみと喜び。
伝わる世界には、ギャップが際立つドラマがある。