ラストシーンを先に決めて、そこへ至る物語を生み出していく手法

躍る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
数々の感動シーンを生んだ映画監督のスティーブン・スピルバーグは、ラストシーンから映画を創る手法を好むそうです。

ファーストシーンから順番に物語を積み上げていくのではなく、ラストシーンを先に決めて、そこへ至る物語を生み出していくというやり方。




ラストシーンが素晴らしければ素晴らしいほど、映画全体が素晴らしくなるのです。

人類が初めて月に降り立ったアメリカのアポロ計画も、あのアポロ宇宙船は、当時あった飛行機の技術を改良してつくったのではなく、月に行くためにはどのような装置や技術システムが必要なのかという発想から生み出されたと言われています。

始めから終わりへの積み上げ方式の欠点は、途中で開発や検証が行き詰った場合、方向を失って、その後の全てが止まってしまうことです。

ラストシーンが決まっていれば、途中で煮詰まっても、方向が分かっていますので、突破口を見つけやすいのです。

2003年の興行収入第1位を記録した大ヒット映画『躍る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の脚本を書いた君塚良一氏も、レインボーブリッジが封鎖されているラストシーンを先に決めて、物語を書いていったそうです。

途中で迷いやスランプに陥っても、ラストを決めておけば乗り切れるというニュアンスのことをインタビューで語っていました。

ビジネスにおいても、このアプローチを採用することで、感動的なハッピーエンドシーンを生み出すことができます。

ハッピーエンドシーンとは、顧客がその商品を気持ちよく使用し、最高にハッピーになっている現実のシーンのことです。

それは、売り場でモノが売れたときではなく、契約書にサインをもらったときでもなく、顧客の本番の日常において生まれるシーンです。

そう考えれば、セールスの現場で良く使われる「クロージング」という言葉は、自分都合の一人称の立ち位置であることに気付くことができます。

相手のハッピーエンドは何かを考え、そこへ至るプロセスをお手伝いするという二人称にシフトした対応は、顧客にとってこの上ない信頼感を生み出します。


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