貢献の価値を解き放つ起業家が大きな見返りを得るだろう

貢献

貢献の持つ価値を解き放てる起業家が、これから先は大きな見返りを得られると思います。

影響力を持ち、旅をし、冒険に乗り出し、そして計り知れないほどの富を築く彼らは、きっと自分の人生を振り返ったとき、にっこり微笑み、苦い後悔をのぞかせることはないでしょう。

多くの人は、自分が生きた証(あかし)、自分の財産を残したいと考えます。

しかし現実には、自分の財産が何かなど最後まで分かりません。

財産作りの計画を立てたり、入念に財産を築きあげたり、あるいは自分の財産の方が他者のものよりインパクトが大きいと主張したりしても、それが意味のあることかは誰にも分かりません。

フィンセント・ファン・ゴッホは、自分は単なる頭のおかしな人間、挫折した画家なのだと思いながら墓へ入りました。

アムステルダムのゴッホ美術館が世界有数の観光地になる、あるいは自身の作品がロンドンのナショナル・ギャラリーでダ・ヴィンチの作品と並んで展示されるなど、知る由もありませんでした。




エラズマス・ダーウィン博士は、偉大な発明家で、医者で、人道主義者でした。

エラズマスは、自身の最大の功績は、自分が成した研究成果だと思っていたでしょう。

孫のチャールズが自分の作った進化の基本理論を発展させ、人間という種の立ち位置を一変させる本を書くなど、思いも寄らなかったはずです。

科学者のマリ・キュリーの両親は、多大な犠牲を払って娘を大学へ行かせました。

娘が物理学と化学への貢献で2つのノーベル賞を獲得し、無数の人命に影響を与えるなど、想像だにしなかったはずです。

生前の2人に、苦労と犠牲は報われたかと尋ねたら、「もちろん」と即答はしないかもしれません。

財産が何であれ、人は皆、この星にとって無くてはならない存在なのです。

成果というのは、単体ではなく、もっと大きな文脈で捉えなくてはなりません。

人間の歴史が巨大なタペストリーだとしたら、目立つ箇所に配置され、存在感を放つ人たちは確かにいます。

しかし彼らが目立てるのは、他の1本1本の糸のおかげでもあります。

1本1本の糸がきちんと縒(よ)り合さっているからこそ、このタペストリーは傑作なのです。


カテゴリー: ビジネス関連 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。