幸福に不可欠なのは人をサポートすること

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幸福の研究における最も重要な発見についてお話しましょう。

ペンシルベニア大学ポジティブサイコロジーセンター長のマーティン・セリグマン博士とイリノイ大学のエド・ディーナー名誉教授は、最も幸福な人々と そうでない人々を調査しました。




その結果、大きな違いは「人との結びつき」にありました。

幸福と人の結びつきの関係

これは、どんな人と結びつきが深いと幸福を感じられるのかを示したグラフ。

縦軸は結びつきの強さです。

幸福度の高い人は親友、家族、恋人、どれも結びつきが強いことが分かります。

人との結びつきには大きく3種類あります。

親友、絆の強い家族、信頼でき弱みも見せられ繋がっていると感じる恋人です。

最も幸福な人々、グラフの緑を見てください。

言うまでもなく幸福な人々は、どれもとても良い人間関係を築いています。

恋人との関係も良好、家族の絆も固く、友人とも上手くいっています。

反対に幸福度が低い人々、青のグラフは人間関係で苦しんでいます。

頼れる人がなく、支えてくれる人もいません。

他よりも高い疎外感、孤独感を感じています。

興味深いことに、これは国によって少し違いがあります。

イランとヨルダンとアメリカの「人生の満足度」を見てみましょう。

人生満足度に必要な人間関係

イランは家族の繋がりが大きく影響していました。

家族が協力的だと感じることで幸福になっていました。

一方、アメリカでは家族だけでなく友人との関係も大事です。

しかし、イランは友人との繋がりは満足度に影響しませんでした。

ヨルダンで影響したのは家族との関係だけです。

続いて、自分がネガティブな感情になったときに求める繋がりを調査しました。

ネガティブ感情に必要な関係

イランは予想通りの結果です。

家族の支えがないとネガティブな感情になってしまいます。

アメリカはこれも家族と友人の両方が影響します。

家族、恋人、友人など幸福に必要な人間関係は文化によってバランスが違います。

では日本人にとって、より幸せになる人間関係はどれなのでしょうか。

心の支えになっている人

内閣府の調査によると幸福感を高めるのに有効な手立てとして最も多い答えが家族との助け合いでした。

次に重視しているのが友人。

そして地域住民、職場の同僚という順番でした。

日本という社会は集団主義的社会ですから人間関係を大事にします。

人間関係の量が幸せに影響するのか質が影響するのか調べてみたところ、友人関係の多様性が幸せに影響するということが分かりました。

いろんな友達を持っている人が幸せな傾向にあって、友達の数が多ければ幸せということではありませんでした。

基本的な研究によれば、自分の弱みを見せられる人や困ったときに頼れる親友が一人か数人いれば、それで十分幸福になれます。

もちろん幸福が保証されるわけではありませんが、その数だけでも、あなたの幸福は強固なものになりますよ。

そう考えれば、さらにSNSの友人が1000人いるのは余分です。

友人が数人しかいなくても、それだけで十分助けになります。

もしネット上での友達が増えればエネルギーの使い方が変わり、その人間関係の維持に力を注ぐかもしれないので生活に影響があるでしょう。

でも友達は銀行口座の預金とは違うのです。

幸せな人間関係を考えるとき誰もがサポートを受けることばかりを気にしています。

まるでそれが幸福に不可欠であるかのようです。

でも大切なのは、むしろサポートをすることなのです。

【重要】
幸福に不可欠なのは人をサポートすること

人を支えることで自分の幸福度は高まっていく。

それは特別なことではありません。

アメリカでホスピス・ワーカーを勤めるジャニス・ベルさんは次のように語りました。

仕事からは得ることばかりです。

「末期の患者さんが相手だから家に帰っても悲しい」というようなことはありません。

自分の仕事のことは人に言わないんです。

「それは辛い仕事ですね」とか「よくそんな仕事が出来ますね」と言われるのがオチですからね。

この仕事の喜びは、人と関わり、ご家族や患者さんを安心させること。

それが最終目標なんです。

余命わずかな人の家を訪ね、病状を診つつ、言葉を交わしながら、本人や家族の気持ちをサポートするがベルさんの仕事です。

ベルさんは患者の症状を診れば死期が近づいていることが分かります。

家族に真実を伝えなくてはならない重い責任もあります。

臨終に立ち会っても前ほど泣かなくなりました。

最初は泣いたけれど・・・。

仕事は一生懸命。

でも自分の生活には持ち込まない。

最近ベルさんには孫が出来ました。

「人と繋がることで幸福を感じることができる。辛く悲しい死ですら受け入れる心が生まれる」とベルさんは信じています。

娘の出産に立ち会って思いました。

「私は人生の反対側で働いているけれど驚くほど似ている」と。

生まれたときは自分では何も出来ず、人の助けに頼るしかない。

死ぬときにもまた、たくさんの助けを借りる。

死は生の一部です。


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