国債市場
先進国中心に世界中でこれだけ大量に発行してきている国債です。

いつまでも天井圏に近い価格水準を維持できるとは思えません。

債券価格と債券の流通利回り、すなわち長期金利は、反比例した動きをするものですから、どこかで国債の値崩れが始まったら、異常な低水準に張り付いたままの長期金利は跳ね上がります。

金融バブルの後始末が終わっていない現在、世界的に見てリスク回避の資金が国債に向かっていますが、何かの理由で国債が値崩れを始めたら状況は一変します。

多くの国債保有者が大慌てで売りの連鎖を始めます。

売りがさらなる売りを呼び、世界中を巻き込みながら国債価格はみるみる下落していくことでしょう。

債券価格は一度値崩れを始めると、一方通行的な下げとなってしまいますので、世界の債券市場で収拾のつかない混乱が起こります。

そういった想定が、年金はじめ機関投資家といわれる運用の専門家の間で、全くなされていません。

だからこそ、世界の国債価格が天井圏に張り付いたままだともいえます。

かれこれ30年にわたって債券相場は上昇し続け、かつ高値圏に張り付いたままなのですから無理もありません。

それで、「債券投資は安全」という神話が投資家の間で広がって現在に至っています。

その神話が崩れ、手持ち債券を売ろうという方向へ逆流を始めたら、とんでもない大津波となって跳ね返ってくるでしょう。

その時は、ヘッジも何も効かないまま資産価値が吹っ飛んでいきます。

大きなリスクだけは絶対に避けましょう。