国への「信任」に支えられている国債価格と長期金利

日本国債
金融活動は次の3つの基礎の上で行われます。

①信用(Credit)
②信託(Trust)
③信任(Confidence)




日本では、訳した言葉が似ているので混同されがちですが、英語でこれらの3つの単語は全く別の言葉です。

①の信用(Credit)とは、貸したお金が返ってくるということです。

②の信託(Trust)とは、預けたお金が運用され、殖(ふ)えて返ってくることです。

③の信任(Confidence)とは、その国の社会・金融・通貨などのシステムを支障なく安全に使えることについて、経済活動の参加者が国を信じて任せることです。

信任は国だけが与えることができます。

経済活動の参加者の国に対する「信任」は、国の経済の根本となる通貨、さらに国の借金である国債に現れます。

ある国の「信任」が悪化すると、その国の通貨や国債は売られます。

「信任」が壊れれば、それと連動して「信託」や「信用」もおかしくなることが多いのです。

金融市場の中では、国債は最も信用が高い債券と見なされています。

なぜなら、国が発行しているためです。

そのため、国債の利回りは、経済活動に大きな影響を与える長期金利の指標になっています。

簡単に言えば、次のようになります。

【国への信任が高くなるとき】

国債が人気となって買い手が増えるため、国債価格が上昇して利回りが低下する。

そして国債の利回りを指標とする長期金利も低下する。

【国への信任が低くなるとき】

国債が不人気となって買い手が減るため、国債価格が下落して利回りが上昇する。

そして国債の利回りを指標とする長期金利も上昇する。


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