日本国債の低金利は暴落の前兆?

日本国債
2013年3月、国債価格は史上最高水準まで上昇、その結果、指標の現在、日本10年物の日本国債の金利が2004年以来となる節目の0.6%を割り込みました。




4月には一時0.3%台になります。

アベノミクスで日銀が国債の購入を進めるなど、量的緩和の期待から国債がバブル化しているのです。

国の信用で発行される長期国債の利回りがここまで低下することは、記録されている世界の金融史の中でも例がありません。

ところが少し前のことですがゼロ金利が続いているのに、海外市場で日本国債は、ほぼ同じ条件の他国の国債と比べると「リスクプレミアム」という上乗せ金利が加わって取引をされたことがありました。

1998年、日本の長期国債の金利は、その年に発行された同じ条件の円建て世界銀行債(世界銀行が発行し、その調達資金は途上国への融資に使われます)の金利よりも高くなりました。

この年に日本の年間の国債発行額が、その年の税収を超えています。

2000年には、日本の国債金利が一時、同じ条件の円建てイタリア国債や円建てスペイン国債の金利を上回りました。

この年は、日本の債務残高(国債、政府発行証券、借入金の合計からなる国の借金。このうち国債が大半を占める)が、1年間の経済活動の規模を示すGDP(国内総生産)を上回っています。

日本の近代史で、債務残高がGDPを超える事態にまで陥ったのは、第二次世界大戦中の1942年でした。

そして数年後に敗戦の荒廃を見たのです。

さらに2010年に入ると、日本の財務残高はGDPの約2倍にまで達し、第二次世界大戦中よりも悪いという歴史上例のない規模に膨らんでいます。

日本国債では、日本の財政状況への不安が頻繁に材料として再燃するものの、日銀が金融緩和策などを発動するたびに、それがかき消され、国債が買われ続けているのです。

明らかに実態から離れた国債バブルが進行しています。

そして過去の国債の歴史を振り返ると、国債暴落・金利急騰の前は、低金利状態が必ず起こっています。

今の日本国債は、まさにこの状況に当てはまります。

「日本の国債が大丈夫だと思われているから投資家に買われている。だから、長期金利が低く、日本国債は問題ない」という議論が日本にあふれています。

しかし歴史を振り返ると、その考えはかなり危ういものでしょう。


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