増え続ける債務残高から目をそらしたくなるのは「近視眼的損失回避行動」の影響

日本の財政赤字
人間は予測していなかった事態が起こると、とっさに身近にあるリスクを避けてしまいます。

今そのリスクをとっておけば、長期的には利益が生じるとわかっていても、目先の損失を我慢できません。

こうしたことを行動経済学では「近視眼的損失回避行動」と呼んでいます。




最近、多くの政治家がこの近視眼的損失回避行動の理屈を利用しているように思えてなりません。

選挙活動の際には、有権者に耳当たりのよい公約を並べ立てますが、当選して政策運営に関わると、選挙活動の際に発した公約を反故にすることが多いからです。

国と地方を合わせて1200兆円を超える債務残高。

国民1人当たりに換算すると940万円強にものぼり、その削減はまったなしの状況なのに、歳出の削減は一向に進まず、国民の問題意識の高まりもいま一つの感があるのも、「近視眼的損失回避行動」で説明できそうです。

では近視眼的損失回避行動に走らないようにしていくためには、一体どうしたらいいのでしょう。

一番大事なことは、近視眼的損失回避行動という概念をしっかり理解して、何か判断や意思決定を求められたら、目先のリスクやコストに目をつぶるのではなく、長期的な利益をとることが大切だと自分に言い聞かせながら物事を判断したり、意思決定していくように常に心がけることです。

どんなときでも合理的な判断を下せる人は多くありませんが、たえずそれらを頭の片隅に置いて、冷静に判断することが意思決定で過ちをおかさないようにする一番の近道なのです。


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