健康寿命を延ばすには生活習慣の改善が現役世代から必要

健康寿命
年金や医療費が膨らむのは高齢化が進むからなのですが、健康上の理由で日常生活が制限されることのない「健康寿命」が延びれば事態は変わります。

高齢者の生活の質を高め、医療費増大を抑えることができる健康寿命について考えてみたいと思います。




健康寿命は世界保健機関(WHO)が2000年に提唱したもので、日本は男性70.42歳、女性は73.62歳です(2010年)。

平均寿命は男性が79.94歳、女性が86.41歳です(2012年、厚生労働省調べ)。

健康寿命は世界で最も長く、また年々延びていますが、平均寿命はそれ以上に延びているため、この10年ほどで男女とも両寿命の差が約0.4年拡大しています。

つまり、介護や医療が必要な期間は延びているわけです。

政府は近くまとめる健康・医療戦略に健康寿命を2020年までに現在より1年以上延ばすことを盛り込みます。

介護や高齢者医療にかかる年間の費用は計数十兆円に上ります。

健康寿命の改善は莫大な費用軽減につながる可能性があります。

健康で働き続ければ年金だけに頼らなくても済みます。

健康・医療戦略で検討されているのは、40〜74歳を対象とした特定健診(メタボ健診)の受診率の向上です。

現在は40%台にとどまっている受診率を80%まで高めることを目指します。

糖尿病や高血圧などは食生活や運動、喫煙、アルコール、ストレスなど生活習慣が重要な原因と指摘されます。

こうした慢性疾患は自覚症状がないまま進行し、がんや脳卒中になる確率は高く、要介護度も高まります。

健康寿命を延ばすには生活習慣の改善が現役世代から必要なのです。

健康寿命が最も長いのは男性が愛知県(71.74歳)、女性が静岡県(75.32歳)で、最下位とはそれぞれ3年近い差があります。

その静岡県も市町村によって大きな差があります。

個人的特性や気候の影響もありますが、自治体の健康指導や生活習慣の改善によって健康寿命が延びる余地は大きいようです。

現役世代の急性疾患の治療を前提とした医療も変えなければなりません。

年を取るといくつもの慢性疾患を抱えながら次第に衰えていきます。

血糖や脂質など個々の検査数値だけで健康度を判断することは容易でありません。

精神状態や家族・近隣との関係などを総合的に見る専門性が求められています。

全国の80医学部のうち老年医学講座があるのは一部に過ぎません。

医療費全体の約半分を高齢者が占める現状を見ますと、医学部教育や医療の提供体制も変える必要があるようです。

できるだけ仕事やボランティアをして社会につながり、生きがいを持ち続けることが何よりも大事です。

長生きを喜べる社会にしていきましょう。


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