平成25年 厚生労働白書  結婚に関する意識 (4)

結婚
【結婚しない理由、結婚できない理由】

未婚の若者は、積極的に結婚しないことを選択しているのか、あるいは結婚できないでいるのだろうか。




独身の若者に対象を絞って見てみたい。

「いずれ結婚するつもり」と回答した未婚者(18~39歳)に、現在、独身にとどまっている理由を尋ねた結果、

年齢層について18~24歳、25~34歳、35歳~39歳の3つに分け、それぞれの年齢層で「独身にとどまっている理由」を挙げた未婚者の割合を比較している。

18~24歳の年齢層では、「(結婚するには)まだ若すぎる」「まだ必要性を感じない」「仕事(学業)に打ち込みたい」など、「結婚しない理由」が多く挙げられている。

一方、25~34歳の年齢層になると、「適当な相手にめぐり合わない」を中心に「結婚できない理由」へ重心が移る。

「結婚しない理由」のうち「まだ必要性を感じない」の割合が依然として多く、社会としての結婚観の変化も影響していると考えられる。

35~39歳の年齢層になると、さらに「結婚できない理由」へ重心が移り、「適当な相手にめぐり会わない」の割合が他の理由を大きく引き離している。

また、どの年齢層でも、男女ともに「異性とうまく付き合えない」が2010(平成22)年の調査において増加、もしくは高い水準を維持している。

積極的な理由は未婚者自らの選択によるため、未婚者自身がコントロール可能だが、消極的な理由は未婚者方自身ではコントロールが難しい。

本人の努力や気持ちの変化にのみ期待するばかりではなく、周囲の様々な支援によって結婚に至るケースもあると考えられる。

【異性との交際の状況 ~約半数は異性の友人がいない~】

結婚できない理由のトップは「適当な相手にめぐり会わない」であった。

ここでは、「適当な相手」とのめぐり合いの状況について見ていきたい。

我が国では戦後半世紀の間に結婚の仕方が大きく転換したことがうかがえる。

戦前には約7割を占めていた見合い結婚は一貫して減少し続け、1965(昭和40)~1969(昭和44)年頃に恋愛結婚と比率が逆転した。

現在では結婚の9割近くが恋愛結婚となっており、異性との交際は結婚相手の候補者を得る前提となっていると言える。

「婚約者がいる」「恋人がいる」「異性の友人がいる」を「交際相手あり」とすると、「交際相手あり」の割合は、1982(昭和57)年調査時点と比較すると、男性で26.0ポイント、女性で22.1ポイント減少し、逆に「交際相手なし」は男性で25.4ポイント、女性で21.5ポイント増加している。

異性の友人がいない割合は男性で約6割、女性で約5割に上っており、結婚相手の候補となりうる交際相手がいる若者は限定的であることが分かる。

さらに、そもそも異性との交際を望んでいない割合は、男性で28.0%、女性で23.6%に上っている。

諸外国と比較するため、現在の交際関係について、結婚も同棲もしていない人に、恋人又は婚約者がいるかどうか尋ねたところ、「現在、婚約者がいる」と「現在恋人がいる」を合計した割合では、日本は調査対象国5か国の中で最も低い割合となっている。

なお、「現在、婚約者がいる」は3.0%、「現在、恋人がいる」は21.6%でいずれも前回調査から低下している。

結婚できない理由として「異性とうまくつきあえない」ことを挙げる者の割合が増加していることも気がかりである。

かつては男女交際があまり活発ではないものの、ある程度の年齢となると職場や親戚の斡旋によって結婚相手の候補となる異性に出会える機会(お見合い)が多かった。

他方、現在では男女の交際機会の増大や自由化により、個人のコミュニケーション力に依るとこ
ろが大きくなっており、結果として異性の友人すなわち結婚相手の候補がいない若者が増加しているものと考えられる。

さらに、異性と交際しない理由をみると、男女とも「趣味・仕事への注力」と「恋愛が面倒」が上位を占めている。

女性では「恋愛が面倒」が首位で6割を超えている。

また、男女とも4位・5位に「異性と交際するのがこわい」「異性に興味がない」といった消極的理由が並んでおり、特に女性の選択割合の方が高くなっている。

一方、異性と交際する上での不安について男女で比較してみると、男女とも「自分の魅力のなさ」「出会いの場所がわからない」が上位を占めている。

このほか、男性では「どう声をかけてよいかわからない」といった交際の始め方に関わるものの割合が高く、女性では「自分が恋愛感情を抱けるか不安」が上位にきていることが特徴的である。

異性との交際に対して男女で共通の不安を持ちつつも、消極的な理由として男性では異性との交際の始め方に戸惑っており、女性ではそもそも恋愛に対する関心が薄れているという違いが窺える。

平成25年 厚生労働白書  結婚に関する意識 (1)

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