平成25年 厚生労働白書  結婚に関する意識 (3)

結婚
【若者は結婚したいと思っている】
「いずれは結婚しようと考える未婚者の割合」は1982(昭和57)年と比較すると男性は9.6ポイント、女性は4.8ポイント減少しているものの、9割弱で推移しており、依然として高い水準にある。若者の結婚願望は決して低いわけではない。




【ある程度の年齢までには結婚したいと思う若者が増えている】

次に、結婚についての意識の内容について見ていきたい。

まず、どの程度結婚の内容にこだわるのか、結婚すること自体との比較で見てみたい。

「いずれ結婚するつもり」と答えた未婚者に対して、さらに、「(ⅰ)ある程度の年齢までに結婚するつもり」と「(ⅱ)理想の結婚相手が見つかるまでは結婚しなくてもかまわない」を2者択一で質問した結果、

(ⅰ)を選択した者は、結婚すること自体をより重視していると考えられ、(ⅱ)を選択した者はより結婚の内容にこだわると考えられる。

バブル世代が30歳前後であった1997(平成9)年や2002(平成14)年には、結婚の内容によりこだわる者の割合の方が多くなっているが、2000年代に入ると傾向が反転し、結婚すること自体を重視する者の割合が増加傾向にある。

【平均希望結婚年齢は上昇している】

若者は何歳で結婚したいと思っているのだろうか。

男女の希望する結婚年齢の変化をみると、未婚者が結婚したいと思う年齢(平均希望結婚年齢)は、各年齢層で男女ともに上昇しており、18~34歳の未婚者の平均希望結婚年齢は男性で30.4歳、女性で28.4歳となっており、ここ30年で男性は2歳、女性は3歳上昇している。

【結婚適齢期について】

社会のなかで了解されている「結婚するに相応しい年齢の幅」を結婚適齢期と呼ぶとすれば、現在においてそれはいつなのだろうか。

理想と実際の行動が必ずしも一致するわけではないが、我が国における結婚適齢期を実際の結婚年齢から見てみると、終戦直後の1950(昭和25)年には、ほぼ8 割が25 歳になるまでに結婚していた。

高度経済成長期の1970(昭和45)年になると、10歳代での結婚が減り、大半が20歳代で結婚しており20歳代前半には6割以上が結婚している。

しかし、その後、20 歳代前半での結婚は減り続け、主流は20歳代後半での結婚へと移行するとともに、2000(平成12)年以降には30歳代前半での結婚の割合が急増している。(男性の場合、晩婚化しているものの、女性に比べてその動向は緩やかである。

加えて、どの時代も20歳代後半での結婚が約半数を占めるとはいえ、特定年齢層への集中は、女性ほど顕著ではない。)

また、近年では、短期間に集中することなく、婚期の分散化傾向も出現している。

戦前であれば家規範と「生活維持」欲求が、高度経済成長期であれば夫婦家族志向と「生活向上」欲求が、社会において結婚への動機として機能した。一方で、個を尊重する理念と多様な生き方の可能性は、結婚への特定の動機を生み出さず、むしろ多様な「生活選好」欲求が浸透することになる。

このように考えると、現在においては、結婚行動として現れている晩婚が適齢ということではなく、結婚適齢期そのものが消滅しつつあるのかもしれない。

【結婚の利点は「子どもや家族をもてる」】

結婚の利点や独身の利点についてはどのように考えているのだろうか。

独身男女に独身生活の利点を尋ねた結果を見ると、何よりも男女ともに圧倒的に「行動や生き方が自由」を挙げている。

また、男性の4人に1人は「金銭的に裕福」や「扶養責任がなく気楽」を挙げている。

一方、結婚の利点としては、男女とも「自分の子どもや家族をもてる」を挙げる人が前回調査から顕著に増えており、男性では「精神的な安らぎの場が得られる」を抜いて初めてトップの項目となった。

また、「社会的信用が得られる」は減少傾向にあり、1987(昭和62)年時点と比べると9.4ポイント減少している。

ここでも、結婚に関する社会規範の弱まりが見てとれる。

平成25年 厚生労働白書  結婚に関する意識 (1)

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