シグナリングのインパクトをさらに強化する「可視化」

Macworld-iWorld

シグナリングのインパクトをさらに強める、強力なやり方を紹介します。

それは、この一連のプロセスを可視化することです。

あなたがシグナルを送ったのは何人か、そしてシグナルが返ってきたのが何人かを、包み隠さずに公表するのです。

あるキャンペーンで私たちは、「商品に興味がある人はフェイスブックのフォーラム上で質問に答えてください」とユーザーに求めたところ、1日も経たないうちに、こちらのキャパシティーの5倍以上のユーザーから、回答と興味のシグナルが返ってきました。

競争率が5倍だということが、一目瞭然になったわけです。

可視化は市場を盛り上げます。

そのときは、「買い逃したらどうしよう」とコメントする人も現われれば、回答にいっそう力を入れ、自分の選ぶメリットを強調する人も現われました。

「ワクワクしてきた」と言う人もいれば、「期待するだけ無駄だよ」と言う人もいました。

そしていざ解放されると、キャパシティーは1日で埋まりました。

フェイスブックで回答数が公開されていたので倍率はハッキリしていました。

ですから欲しい人は出来るだけ急いで申し込みました。




メディアを駆使したアップルのシグナル戦略

アップルもまた、メディアを使ってシグナルを発し、キャンペーンに可視化の要素を加えています。

新型 iPhone をリリースする際、アップルはまず、今やお馴染みとなったイベント「Macworld iWorld」(アップル社製品向けのハードウェアやソフトウェア、アクセサリーなどの見本市)で新発売の事実を知らせます。

CEOのティム・クックが登場し、新製品の驚くべき特徴を次々と口にします。

バッテリーの持ち、各種センサーの感度、スクリーンの解像度、プロセッサの処理速度・・・。

それが終わったら、今度は値段と発売日というシグナルを発信します。

発売は通常、発表から2、3カ月後。

メディアは「新型 iPhone 発売!」と速報を出し、発表から数日、いや数週間は大騒ぎして、「買えなかったらどうしよう」というユーザーの不安を煽ります。

アップルのキャパシティーについて、「英国への出荷分はわずか250万台とのこと。買いたい方はお急ぎを。もうお店の前に並び始めている人もいるそうです」と報じます。

こうした狂騒は、偶然の産物ではありません。

アップルは、会社が誇る世界有数のPR部を使い、出荷台数、購入の条件、人々の関心の大きさといったシグナルをメディアに送ります。

そして、世界中のメディアを活用して一連の流れを可視化し、新製品発売を熱狂的なイベントとして盛り上げるのです。


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