相手に寄り添い、耳を澄ませて、心を込める行為を継続することで感謝を得る

ありがとう
映画監督の伊丹十三氏と、室町時代の能楽師世阿弥が、共通した感動創造手法を行なっていたことをご存じでしょうか?

伊丹十三監督が映画づくりのモットーとして掲げていたのは、
「人の欲するものを、人の予期せぬ形で」

世阿弥が感動の極意の1つとして掲げていたのは、
「珍しき花は面白き花」」

花とは感動のことで、珍しき花とは「思いがけなさ」のこと。

時を超えて、2人の天才アーティストが大切にしていた表現力の法則、それは「意外性」。




二人称シフトで大切な人と感動を共有するための第一の法則は、
「Gap 意外性を加える」です。

感動体験には、大きく分けて2種類のパターンがあることが分かっています。

1つは、一気に凄いドラマを体験したときに起こる感情の爆発「ワオ!」という熱狂的感覚。

もう1つは、他者と心が繋がったときに起こるヒューマンで心温まる「ジーン」とした深い感覚。

あなたはどちらの感動体験が多いですか?

三菱総合研究所とNTT-Xが、gooリサーチ・ホームページ上で行った「2003年の感動に関するアンケート」(有効回答者数は1万7400名)によると、感動を表現する言葉として、

トップが「ジーン(65%)」、2位が「ウルウル(38.1%)」、3位以下が、「ドキドキ」「グッと」「ワクワク」、「ゾクゾク」、「ウキウキ」という順になりました。

「ジーン」と「ウルウル」で圧倒的割合を占めています。

「ワオ!」に相当する「ワクワク」「ゾクゾク」という感情の高ぶりより、静かで深く心が感覚が指示されていたのです。

「Gap」を加えるときに、気を付けなければならないことは、あまりにも大きな心理的ギャップは、受け取り手の感情の混乱を招いてしまうということです。

心理操作や扇動系のアプローチは、この大きなギャップを好む傾向があります。

あえて感情を混乱させて、意図する方向へ相手を動かしたいからです。

しかし、うまく出来たとしても、残念ながら何度も続きません。

ビジネスの世界では、続かないことをやると、逆に信用を失いかねません。

感情操作をして瞬間風速的にモノを売るためのテクニックではなく、大切な人に感動というギフトを届けることで心を繋げ、永く売れ続ける関係性を創る。

凄いことをするのではなく、心を込めたことを続ける。

ほんの少しの親切。

さりげない気配り。

もうひと工夫のアイデア。

一味違う説明。

心に残る一言の応援。

一言丁寧な説明。

一呼吸長い笑顔。

150%の気まぐれよりも101%の意外性を続けることで、人は心が動き、信頼が生まれ、やがて感謝の領域に達します。

人間の感情の最高レベルと言われる「感謝」は、人が誠実に続けるたゆまぬ一貫性に対して贈られる神様のギフトなのです。

101%の継続は、決して易しいことではありません。

それは、相手に寄り添い、耳を澄ませて、心を込めて行う静かな行為だからです。

しかしそれは、自己満足で行う騒々しいサプライズゲームとは、まったく違う次元のアプローチです。

心を込めた101%を続けることができたとき、相手にプラスの影響を与えるだけでなく、あなたの表現力自体が一気に新しい次元に到達します。


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