最終的に価格を決定づけるのは「需要と供給のバランス」

需要と供給のバランス

おそらくあなたは「価格と利益は、需要と供給という市場の力によって決まる」と教わったと思いますが、「市場の力は自分で作り出せる」とは教わっていないでしょう。

供給されるものが1つで、欲しがる人が2人いれば、価格は上がり続けます。

1人の人間が売り手市場になるには、2人からの需要があれば十分なのです。

片方が諦めるまで価格は上がり続けます。

フェイスブックは、スマートフォン向けのクロスプラットフォーム・メッセージ・アプリであるWhatsApp(ワッツアップ)を、190億ドルで買収しました。

世界中の誰もが高すぎると思いましたが、もう1つ手を挙げていた企業は、そう考えていませんでした。

WhatsAppを買収したがっていた もう1社は、グーグルでした。

こうして2つのライバル企業が競り合った結果、買収額は空前の値段に達しました。

市場の幅広い合意で価格が決まっていたら、もっと低い価格に落ち着いていたでしょう。




経営者の多くは、市場全体に目を向けます。

消費者一般が自分たちの商品やサービスにいくら払ってくれるかを気にする一方で、商品を本当に評価してくれる少数を探そうとはしません。

しかし幅広い市場価格ばかり見ている限り、平均は超えられません。

ごく少数の人にとっては、あなたは自分で思っている以上の価値があります。

地球上の全員の需要を満たす必要はありません。

あなたの価値を認める人は、数人いれば十分なのです。

経済や業界の動向に左右されないためには、あなたを高く評価してくれる人に注意を向けなくてはいけません。

そして、誰よりもその人たちのために働かなくてはいけません。

あなたの時間を欲しがる人が2人いて、あなたが1人にしか対応できないなら、2人のうちのどちらかが諦めるまで、あなたの値段は上がり続けます。

あなたの仕事は、全員を喜ばせることではありません。

あなたなしでは生きられない人を見つけることです。

だとすれば、それは誰か?何を求めているのか?どこにいるのか?

こうした問いの答えの方が、市場全体の需要を知るよりも重要です。

あなたの値段は決まっていませんし、市場全体が決めるわけでもありません。

売り手市場か否かで決まるのです。

相場はなぜ上昇すると思いますか?

「明るいニュース、好景気、金融政策、優秀なCEO」という答えは悪くないのですが、正解ではありません。

「相場が上昇するのは、買い手の数が売り手の数を上回るとき」 それだけです。

経済学の授業で最初の日に習う「需要と供給」の基本です。

堅調な相場、優れた事業計画、説得力のあるストーリーは、どれも相場の上昇に影響しますが、最終的に価格を決定づけるのは、「需要と供給のバランス」になります。

おまけに、消費者は利益を嫌います。

利益が許容されるのは、需要が供給を上回るときだけです。

利害関係者でもない限り、誰もあなたが高い利益を上げることは望んでいません。

あなたが「こんな安い価格で商品を提供したら、採算割れを起こして会社が倒産してしまいます」と訴えようが、消費者は気にも留めません。

安いうちに買えるだけ買い込もうとします。

消費者が心配するのはあなたの利益率ではなく、自分の家計です。

だからこそ、売り手市場にならない限り利益は上がりません。

製品やサービスに対する需要が、常に供給を上回っていなければなりません。

人はつい、この基本を忘れてしまいます。

マーケティング・プランやリード(見込み客開拓のきっかけ)獲得手段、マネージメント手法やチーム構築テクニックの考案に腐心するうち、つい忘れてしまいます。

そうした活動は、供給量を上回る需要がなければ無意味だということを・・・。


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