「中国経済高度成長の真相を明かす」の中国語版が台湾で出版

James-McGregor
人気作家でウォール・ストリート・ジャーナルの元北京支局長を務めたジェームズ・マグレガー(James McGregor)さんの新書「中国経済高度成長の真相を明かす」の中国語版が台湾で出版されました。




中国に25年間滞在した中国通として、作者のマグレガーさんは「中国の権威主義的資本主義」の概念を提起し、中国の特権階級が掌握している国有企業の節度のない投資支出、資源浪費、汚職腐敗横行などについて分析し、中国経済のいわゆる華麗な高度成長の背後にある醜さを暴露しています。

マグレガーさんの新書では、これまで称えられてきた“中国モデル“は実は一種の独特な“権威主義的資本主義“であると指摘。中国共産党主導の国有企業は国家最大の補助金と市場の保護を受けており、膨大な国有企業に育てあげ、世界の舞台に立つ事を最終目標としていると指摘しています。

この本の中国語訳が最近台湾の“天下雑誌”によって出版されました。

アメリカ・ミネソタ州出身のマグレガーさんは、ウォール・ストリート・ジャーナルやダウ・ジョーンズなどメディアの台湾支局、北京支局で責任者として勤務し、10年間“在中国米国商工会議所”の会頭を務めました。

長年中国の政界と経済界の上層部と頻繁に往来しながら、中国のいわゆる華麗な経済発展の背後にある、一般人には見えない醜さと暗黒さも目にしています。

新書は、「原点に戻る」「政策とペテン」「権威主義的資本主義という難題」「グローバルステージ上の地方劇」「中国モデルの改造」という内容で5つの章に分けられています。

中国共産党は権威主義的資本主義の総指揮者で最大の受益者であるということと、党の権力者たちが国有企業の発展を掌握し、資源を略奪している一方で、中国共産党政権は国有企業に対し、特別な支持と保護を与えているということについて、作者は深く切り込んで分析しています。

中国が改革開放し、中国経済は資本主義に向かいました。

資本主義の公平な競争、メディアの自由、社会の自由、法治などの要素が備わっていませんので、資本主義に似てはいますが、本当の資本主義ではありません。

現実は権威資本主義、または縁故資本主義です。

資本主義に似た経済発展モデルの下でも、中国の民衆は得るべきメリットを得ていません。

この過程は、中共権力階級や党員が社会の富を奪い取る新たな方法となり、これがつまり、中国の過去30年のいわゆる経済高度成長の本当の姿なのです。

中国経済は現在窮地に陥り、中国共産党の新指導部も改革を試みているものの、既得利益集団の強烈な抵抗に直面しています。

マグレガーさんは新書の中で、中国国有企業は一種の投入によって動く成長であって、生産力による成長ではないと指摘しています。

資金援助を獲得しやすい国有企業は、この手の資金を不動産投機に回し、同時に民営企業の生存空間をますます縮小させていると指摘しています。

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