インドの大気汚染は中国よりも深刻。PM2.5濃度がWHOが定める環境基準の10~20倍

インドの大気汚染
インドの首都ニューデリーで呼吸器疾患の症状を訴え、病院に駆け込む患者が急増しています。

中国よりも大気汚染が深刻で、ニューデリーでは最大で年間1万6200人が早死にするとされます。

気温の低下とともに、PM2.5やPM10など人体に有害な微小粒子状物質が地表近くの大気に滞留するためです。




内陸にあるニューデリーは12~1月、有害物質を含んだ濃い霧に覆われます。

数十メートル先が見えないこともあって、航空機の遅延や欠航など交通機関への影響も大きくなっています。
 
世界保健機関(WHO)の統計によりますと、中国でPM10汚染が最も深刻とされ、2009年の年間平均濃度が1立方メートル当たり150マイクログラムの甘粛省蘭州市でさえニューデリーを下回ります。
 
インド政府機関によれば、ニューデリーでは10年、PM10の年間平均濃度は同261マイクログラムで、WHO環境基準の13倍。

2005年から2倍近く増えました。
 
冬季ではPM10の1日平均濃度が470マイクログラム、PM2.5が270マイクログラムを超える日が続きます。

PM2.5のWHO環境基準は1日平均25マイクログラムで、ニューデリーの汚染はその11倍に当たる計算です。

水質汚染とは異なり、大気汚染には逃げ場がなく、国境をも容易に越えます。

経済発展の代償は、いわば全人類に突きつけられています。


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