好きなものを「ご褒美化」すると楽しみを膨らませることができる

HAPPY – しあわせを探すあなたへ
「物よりも経験を買うほうが幸せ」
その場合、お金持ちかどうかは全く問題ではありません。

幸福になるためにお金を使う3つの法則
1.経験を買う
2.ご褒美化
3.他者への投資

では、2つ目の法則「ご褒美化」についてお話します。




「楽しみを与えすぎると感謝しなくなる」
これは多くの科学的研究が指摘しています。

人は初めは喜んでいたものも何度も繰り返されると
当たり前に感じ、慣れて感謝の念が薄くなっていきます。

贅沢(ぜいたく)が人間の幸福度を下げるのです。

ここでクルマに関する面白い調査結果を紹介しましょう。

ほとんどの人が運転するなら大衆車よりも高級車のほうが
ずっと楽しいと思っています。

ところが、ミシガン大学の調査によると、クルマの価値と
ドライブを楽しむこととは何の関係もないことが分かりました。

大衆車に乗っている人も高級車に乗っている人と
同じくらい運転を楽しんでいたのです。

高級車のほうが大衆車より断然いいはずなのに
何故なんでしょう。

思えば私たちはクルマを毎日のように使います。
つまり買うときにはあんなに目を引いた豪華な装備も
日が経つにつれて魅力が薄れてしまっているのです。

たとえば私がローストチキンが食べたくてスーパーへ
クルマを走らせているとき、わざわざレザーシートの
滑らかさを気にかけることはありません。
意識しないんです。

でも例外があります。
高級車のほうが楽しいという結果が出たのは
ドライブ自体を楽しむために運転する場合です。
この点に限っては高級車が大衆車を上回っていました。

しかし、そんな運転をする機会は滅多にありません。
つまり大衆車では味わえない高級車ならではの
楽しさを得られるのはドライブが特別なご褒美に
なったときだけなんです。

この基本原則はクルマだけではありません。
こんな実験をしてみました。

グループAには1週間チョコレートを禁止しました。
グループBには1週間好きなだけ食べなさいと指示。

1週間後、2つのグループにチョコレートを食べてもらい
楽しいという感情のレベルを調べてみました。

すると好きなだけ食べていたグループBは前の週よりも
明らかにチョコを食べる楽しみが減っていたんです。

それに対して禁止されていたグループAは前よりも
楽しいと感じていました。

これは短期間でも好物を我慢すれば楽しみを
感じる能力が一新されることを証明したものです。

嬉しいことに、これはほんの一瞬、間を空ける
だけでも効果があるそうです。

最近の研究でマッサージは休憩を挟んだほうが
満足感が高いという結果が出ているんです。

私もマッサージは大好きですが、最初のうちは
気持ちいいと思っていても1時間もやっていると
仕事の事など余計なことを考えてしまいます。

でも休憩を挟めば再び意識がマッサージに
集中し楽しめます。

ところがマッサージを受ける人に休憩を挟むことを
告げた場合、ほとんどの人が休憩を挟まないで
ほしいと願います。

人が望むこと、楽しめると思っていることと実際に
楽しめることとは拮抗した関係にあると言えます。

ここまで紹介してきた研究は「中断して距離を
置くと楽しむ能力が増す」というものでした。

逆の見方をすれば、いつでも手に入るものなら
あえて楽しもうとはしないのかもしれません。
これを「ビッグベン問題」と言います。

ロンドンは世界で最も多くの観光客を集める都市です。
しかし市民の大半はビッグベンなどの多くの人が
詰め掛ける名所に行ったことがありません。
それは何故か?

身近にあるからです。

「地元の観光名所ならいつでも行ける」
そう思ったら誰でも見に行く気にはならないのです。

地元の観光名所に行くのはどんな時でしょうか?

人が尋ねてきたときに案内したり、引越す直前に
出かけたくなります。

これは楽しみを味わうチャンスが限られてくると
より経験に積極的になることを示しています。

面白い事に最近の研究で、これがクーポン券にも
当てはまることが分かってきました。

大抵の人は有効期限が長いクーポン券をもらうほうが
いいと思いますが、実際には期間の短いクーポン券の
ほうがよく使われていました。

時間が限られることで使おうとする気持ちが
かきたてられるのです。

あるファストフードの戦略もこの心理を突いています。

その会社はサンドイッチなのにベーコンとチーズを
フライドチキンに挟んだ新商品を発売しました。

その商品はアメリカで人気になりカナダでは爆発的な
ヒットとなりました。

1ヶ月も経たないうちに100万個も売り上げたんです。

大ヒットを受けて会社はどうしたか?
なんと、この商品を即座にメニューから引っ込めたのです。

これによって翌年、再発売されたときソーシャルメディアで
大注目を浴びたんです。

そして会社の販売期間を限定することで購買意欲を維持
することができました。

いつでも買える状態にしていたら維持できなかったでしょう。

新しい見方をする
中断を挟む
消費を控える

こうすることで好きなものを「ご褒美化」し、
楽しみを膨らませることができると話してきました。

これはある意味、
消費を促す現代の風潮に逆らう考え方だと言えます。

とにかく好きなものを大量に、
いつでも手に入れようとするのが
現代の消費ですが、この原則は
その逆を行くべきだと示唆しています。

つまり節制したほうが、より楽しみが増えるということです。

チョコレートの実験やビッグベンの問題は
豊かさに慣れ親しんだ人が陥ってしまう反応です。

では、物質的な豊かさを享受できない人はどうなのでしょうか?

次回に続きます。

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