物質よりも経験を重視してお金を使えば幸福度が増す

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幸福になるためにお金を使う3つの法則
1.経験を買う
2.ご褒美化
3.他者への投資

今回は「1.経験を買う」について説明します。




宝くじの例に戻りましょう。

もし狭い地下の部屋で数人と暮らしていた人に
25万ドルの宝くじが当たったとしたら
家を購入する頭金にするかもしれません。

でも今なら同じ金額で宇宙旅行の
チケットが買えるんです。
先日、初の民間宇宙旅行チケットが
およそ25万ドルで発売されました。

まともなファイナンシャルプランナーなら
宇宙旅行よりも大きな家の購入を勧めるでしょう。

しかし幸福学の研究者たちは正反対なんです。
様々な研究が「経験」にお金を使うほうが
幸福度が高いと示しています。

旅行やご馳走の方が物を買うよりも
幸せを感じるというんです。

ドイツで家に不満があって引越した人
を対象に大規模な調査が行われました。

引越から数年後、人々は家に対して
大変満足しました。

ところが人生の幸福度には
変化がありませんでした。

たとえ理想的な家に暮らしたとしても
それによって得られる物質的満足と幸福度は
同じではないことがわかったのです。

みんながうらやむ豪邸の購入は、
お金で買える幸福として
過大評価されているのです。

では家と同じ金額の宇宙旅行はどうでしょう。
パンフレットにはきっと綺麗な地球や宇宙を
イメージした派手な写真がレイアウトしている
と思うでしょ。

でも実際の表紙は灰色でアメリカの作家
マーク・トウェインの言葉が一行あるだけなんです。

したことよりも しなかったことのほうが
           20年後に後悔することになる

これはとても賢いマーケティングです。
まだ確実に存在していないものに25万ドル
払ってもらうには後悔しないというアピール
が絶大なのでしょう。

そしてこれこそが真実を突いているんです。

支出の面で人が過去に最も後悔している
ものはお金を使わずに逃した経験だという
調査結果も出ています。

「みんなが出かけた楽しい旅行に自分だけ
行かなかった」というようなことですね。

対照的に物質は購入して後悔することが
多くなっています。

パソコンはすぐダメになり、携帯電話は機能が
多くて不便。しかも物質は簡単に比較できます。

他人のパソコンのバッテリーが自分のより
持ちが良かったら、それを選らんだことを
後悔するでしょう。

一方、経験は比較できるものではありません。

自分がバリ島で楽しんだサーフィンと
他の人のアフリカ旅行は比べようがありませんよね。

これがつい他人と比較して後悔してしまう
という心理を模倣しているといえます。

経験は良いことばかりとは限りませんが
少なくとも話のネタになります。
それが経験を買うという価値になるんです。

実際、ある調査によれば人は買った物について
話すことよりも、お金を使った経験について話す
ほうを好むという結果も出ているんです。

こうした社会的な経験こそ物質よりも遥かに
心に大きな価値を満たす要因です。

「経験」は人の幸福感に長い間影響を与えます。

このところ、「タフマダー(Tough Mudder)」、
「ラグドマニアック(Rugged Maniac)」、
「ウォリアーダッシュ(Warrior Dash)」
などと銘打った、過激な障害物レースの
人気が急速に高まっています。

電流が流れるワイヤの下をはって進んだり、
氷水を張ったプールの中に飛び込む、または
油や泥を塗った棒にぶら下がったりするなど、
コース途中のさまざまな障害をクリアする
仕掛けが呼び物になっています。

上位を目指す努力を通じて、精神力や身体能力、
チームワークなどの向上を図るというポジティブな
面は確かにある一方で、負傷の危険性は拭い去れず、
最悪の場合は死亡する可能性すらあります。

障害物レース「タフマダー」の謳い文句は
「地球上で最も過酷なイベント」。

途中に泥だまりなどの障害物が設けられた
全長14~19キロのコースを走破します。

2010年の初回以来、参加者は累計で
約75万人に上り、アメリカ、オーストラリア、
南アフリカ、日本、ヨーロッパの各地で、
2013年後半に50回以上も開催されました。

>> タフマダー競技中の画像(102枚)を見る。

タフマダーの最初の宣伝費は8,000ドルでした。
それが2年と経たぬうちにネットのファンが80万人
に膨れ上がり広く知られるようになったんです。

この会社のCEOは「急成長の一因は経験の
社会的価値をうまく活用した点にある」と語りました。

一般的なマラソンの場合、各選手にとって目標は
自分のベストタイムです。

しかし、タフマダーは違います。
たとえば、大きな藁(わら)の山のような一人では
克服できない障害物を意図的に置くことで
参加者は協力し助け合わなければなりません。

つまり経験の社会的価値を最大化することで
タフマダーは成功したのです。

そしてレースの完走にはもうひとつメリットがあります。
研究者が「経験の履歴」と呼ぶもの、すなわち
人生の物語を豊かにしてくれるユニークで
忘れがたい体験が増えるのです。

この「経験の履歴」を膨らませることに
より高い関心を示す人たちがいるんです。

たとえば今度の試験が終わったら素敵な
バカンスをプレゼントするとしましょう。

応募するためには目的地を選ばなければなりません。

選択肢は2つ。
ひとつはビーチサイドの綺麗なホテル。

もうひとつはケベックにあるアイスホテル。
0℃を下回る気温の中、氷で出来たベッドで眠るホテルです。

実は、身に付けている腕時計を見れば、
どちらのホテルを選ぶか分かります。

たとえば腕時計の時間を数分進めている人。
その人たちは時間を最大限に使おうとする傾向が強い。

こういうタイプは「経験の履歴」を膨らませるために
あえてアイスホテルを選ぶことが多いと考えられます。

一方、時計が数分遅れている人は圧倒的に
ビーチのホテルを選ぶ傾向にあります。

物を買うより経験を買うほうがより幸福感を得やすい
その理由は

記憶に残る
個性を感じる
社会的価値を共有する

これらを体験できるからです。

ある研究によると、ほとんどの買い物は
何かを経験するために買ったのだと考えることで
満足感が増すことが分かっています。

つまり買い物の多くは、その物質的な機能よりも
それによってもたらされる経験によって
もっと気分が良くなるのです。

物質よりも経験を重視してお金を使うことで
幸福度が増すことを覚えていてください。

幸福になるためにお金を使う3つの法則
1.経験を買う
2.ご褒美化
3.他者への投資

次回は「2.ご褒美化」について説明します。

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