お金や成功、名声を手に入れることを目標にすると幸せが遠ざかる

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幸福について興味深い点があります。

ポジティブな感情は人間が進化させた本能だとも考えられていることです。

基本的に人は前向きな気分だったり、とても興奮していたり、満足していたりすると、より行動的、友好的で想像力が高くなります。

その結果、技術が向上していき、他からのサポートが得られて、それらがさらに自分を高める。

つまり幸せになると考えられるのです。




私たちの感情の基準はポジティブとネガティブの真ん中にあるわけではありません。

「バランスの良いポジティブ」

それが私たちの感情のそもそもの基準です。

たまには駐車違反の切符を貰ったりして基準を下げたりもしますが、結局は「バランスの良いポジティブ」という線に戻っていくのです。

誰もが素晴らしいというような非常に中身の濃い究極の幸福を求めようとするのは間違っていると思います。

そんなのは長続きしないからです。

元に戻るのです。

「バランスの良いポジティブ」というのが私たちの共通した状態だと思います。

毎日の出来事に多少左右されることはあるにしても出身地や収入レベル関係なく全ての人が幸せになる可能性を持っていると思います。

私たちの感情は基本的に人生を感知するレーダーシステムのようなものです。

ものごとがうまくいっているか、いってないかを感情が判断します。

人間は反応する生き物なんです。

誰かがアナタに恋する。

それは外部の出来事です。

褒められればアナタは良い気持ちになりますが、人はいつも受身でいるわけではありません。

自分から発する力もあるんです。

つまり認知や行動を変えることで自分の感情の状態を作り出すことができるのです。

仕事に対する意識と行動を変えることで幸福度を上げることができる。

カーネギーメロン大学のシェルドン・コーエン教授のチームによる説得力のある調査があります。

コーエン教授は被験者数人をホテルに隔離して性格の明るさについての質問事項に答えてもらいました。

その期間中ずっと被験者の食事や社会的な接触など全ての事柄をコントロールしたのです。

実はこの調査中、被験者たちはみんな病気になるはずでした。

コーエン教授は彼らに風邪のウイルスを感染させていたからです。

もちろん事前に被験者の承認は得ていました。

コーエン教授は被験者を隔離し、風邪をひくかどうか観察しました。

その際、彼らの体に起こるあらゆる医学的な測定を行いました。

たとえば人々の鼻水の重さを測りました。

ティッシュで鼻をかんでもらってティッシュの重さを引いた重量を毎日記録しました。

粘液量の変化も調べました。

一方それとは別に、いくつかの風邪に関する主観的な質問にも答えてもらいました。

客観的な測定と主観的な調査を同時に行ったのです。

痛みや緊張、頭痛、腹痛、ノドの痛み、疲れなどについてです。

その結果、最もポジティブな感情を持つ人たちは客観的な調査でも主観的な調査でも共に風邪をひく割合が非常に低かったのです。

幸福度が高い人は最初から免疫機能が高まっていて概して軽症の病気にはかかりにくくなっています。

これは方法論的にかなり申し分のない調査でとても優れたデータと言えます。

他の調査と合わせて考えれば幸福は確かに健康につながることが分かります。

でも、そういうことは慎重に言わないといけません。

たくさん笑ったり幸せなことを考えれば癌やその他の大病が治るとは言えませんからね。

しかし少なくとも免疫機能など、そのほかの基本的機能が感情、特にポジティブな感情に影響を受けているという研究結果が増えてきているんです。

面白いことに多くの人は幸福を人生の最終目標だと考えがちです。

人生というレースを走ってゴールに着くと幸福という新たな場所が現れて、その後はずっとそこで暮らせるようになるという考えです。

でも、そうではありません。

感情が目的地というよりは過程です。

感情とは家の中の温度を調節するサーモスタットのようなものです。

感情のおかげでバランスが保てるのです。

結婚とか嬉しいことがあると感情は高ぶりますが、そのうち自分の基準線に戻ります。

また、事故とか悪いことが起こって酷(ひど)い気分になっても、そのうち自分の基準線に戻ります。

これは特にお金に関して起こりがちです。

昇給したり、宝くじに当たったり、株や投資で儲かったりすると気分が良くなったりしますが、結局また基準線に戻るんです。

だから、お金を追い求めるのは長期的には非常に悪い目標。

幸福にとって無謀な目標なんです。

いくら収入があっても、それに慣れてしまうんで、さらなる幸福を得るために、もっとお金が必要となります。

お金や成功、名声を手に入れることに重きを置くこと自体が幸福への妨げとなるのです。

一方で「人を助けよう」「クリエイティブでいよう」「思いやりをもとう」「幸せになろう」と努めることが決して成功の妨げにはなりません。

結果的には大きな経済的成功を収められるかもしれません。

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