ミネアポリス連銀コチャラコタ総裁
米ミネアポリス地区連銀のコチャラコタ総裁は3月21日、連邦準備制度理事会(FRB)が判断をどの点で誤り、どう対応すべきだったと考えるかについて詳細な声明を発表しました。

今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で、コチャラコタ総裁はただ1人反対票を投じました。

コチャラコタ総裁は、将来の利上げ時期に関する新たなフォワードガイダンス(金融政策の先行きの手掛かり)が「2%のインフレを目指すというFOMCの決意の信頼性を弱める」ため反対に回ったと説明。「新たなガイダンスは政策の不透明感を高め、経済活動を抑制する」と語りました。

FRBは3月19日、大方の市場予想通り、利上げ時期の見通しを失業率やインフレ率の具体的な数値と関連づけることをやめました。

それまでは2012年12月以来、2.5%を下回るインフレ率が続くことを前提に、失業率が6.5%より高い間は短期金利をゼロ付近に維持する方針を掲げていました。

コチャラコタ総裁は、成長促進と雇用拡大に向けた積極的な金融政策を長らく支持してきたFOMCメンバーの1人。

これまでにも、インフレ率が公式目標の2%に遠く及ばない状況を踏まえ、行動の余地はまだあるとの見方を示してきました。

この日の声明でコチャラコタ総裁は、FRBが具体的な数字を示す形は残しつつ、目標値を変えるべきだったと主張しました。

インフレ率が2.25%を下回る限り、失業率が5.5%に達するまでは政策金利を据え置くとするフォワードガイダンスが好ましいとの見解です。

さらに、金融の安定性も考慮するという条件も付け加えることができたはずだと指摘。

「直近の15カ月間、フェデラルファンド(FF)金利に関するFOMCのフォワードガイダンスは市場の期待を形成する上で非常に効果的だった」とし、「これから先も同様の方法を採用したかった」と述べました。

それでもコチャラコタ総裁は、利上げ後も歴史的には低い金利水準にとどまるという文言をフォワードガイダンスに盛り込んだ点を前向きに評価しました。

 「この意図は適切だ。伝達することによってFOMCの目標が達成された場合のFF金利見通しの不透明感を減らし、経済活動を刺激する」と述べました。