債務残高のGDP比を下げるには?

ドーマー条件
債務残高のGDP比を下げるには、2つの条件がそろうことが必要です。

1つ目の条件が基礎的財政収支を黒字化することです。




基礎的財政収支というのは、財政支出の中の利払い費と償還費を除いた、純粋な意味での歳出と歳入で見た収支のことです。

つまり、基礎的財政収支を黒字化するということは、国の収入が支出を上回る状態にすることだと考えてください。

収入が支出を下回っている間は、債務残高のGDP比が下がらないのは、おわかりいただけると思います。

ですが、これだけでは債務残高のGDP比が下がるとはいえません。

今も説明しましたが、基礎的財政収支というのは利払い費と償還費を除いた収支のことです。

償還費は一定ですから基礎的財政収支が黒字化になったとしても、利払い費がGDPを上回るスピードで増えてしまったら、債務残高の対GDP比は下がりません。

そこで、債務残高のGDP比を下げるために、2つの条件が必要となってきます。

それが名目GDPの成長率(以下、名目成長率)が金利を上回るという条件です。

債務残高の対GDP比

上の図表を見てください。

これは、なぜ名目GDPの成長率が金利を上回れば、債務残高の対GDP比が下がるのかを説明したものです。

説明を簡単にするために、基礎的財政収支はプラスマイナスゼロ、つまり均衡していると仮定します。

この状態だと債務の元本は変わらないので、分子の変動要因は利払い費のみになります。

利払い費は金利の上下によって、増えたり減ったりします。

一方、分母の名目GDPは名目成長率に比例して上下します。

このような式が成り立つので、金利の上昇率を経済成長率が上回れば、債務残高のGDP比は下がるのです。


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債務残高のGDP比を下げるには? への2件のフィードバック

  1. MT のコメント:

    ドーマー条件は誤解が広まっているが、その誤解されたバージョンの説明としてもこの記事は間違っている。

    債務残高を下落させるための条件ではない。そこが誤っているので基礎的財政収支の黒字化というドーマー条件とは何の関係もないものが出てきている。

    ドーマー条件に関する正しい知識は次が詳しい。
    http://hatano1113.blogzine.jp/blog/2011/09/post_5ce0.html

    • admin のコメント:

      ドーマー条件における説明が正しくなかったとのご指摘を受け、記事からドーマー条件の記述を削除しました。
      投稿者の方にお返事出したかったのですが、メールアドレスが分からなかったのでコメントにて失礼します。

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