炭水化物抜きダイエットで痩せる理由とデメリット

炭水化物抜きダイエット
炭水化物を抜くと貯蔵されていた脂肪が使われるため比較的簡単に体重が減り、痩せることができます。

しかし、いくら痩せても度を過ぎると様々な症状が出て身体の中が悲鳴を上げて不健康な状態になってしまうのも事実です。




炭水化物の働きとは?

炭水化物は、身体の中に入ると主にエネルギー源となります。

中でも特に脳のエネルギーとなります。

食事からとった炭水化物は最終的にブドウ糖にまで分解され小腸から吸収されて肝臓へと送られます。

肝臓に届いたブドウ糖の一部はグリコーゲンとして肝臓に貯蔵されます。

残ったブドウ糖は肝臓から全身をめぐる血管へと放出され、体内の細胞は適宜ブドウ糖を取り込んでエネルギー源として利用します。

筋肉でもブドウ糖をグリコーゲンに変えて、筋肉を動かすときのエネルギー源として使われます。

しかし、体内に貯蔵できるグリコーゲンの量には限りがあり、肝臓では60~100g、筋肉では250~450g程しか貯蔵できません。

グリコーゲンとして貯蔵できなかったブドウ糖は肝臓で脂肪に変えられて脂肪細胞に貯蔵されます。

こうした原理から、炭水化物を過剰に摂ると、脂肪に変換されて太るということにつながるのです。

炭水化物のその他の働きとして、組織の構造を作る材料となったり、核酸の構成成分にもなります。

また、炭水化物を構成する最小単位の単糖がつながった状態の“糖鎖”が、人間を構成している60兆とも100兆ともいわれている細胞ひとつひとつを識別するための“細胞の顔”となります。

どの組織のどこの細胞で作られたか、作られてどれくらい時間がたったのか、今どんな仕事をしているのか等、細胞同士がお互いに認識できるよう、糖鎖は標識の役割を担っています。

炭水化物は私たちの身体の中で様々な大切な役目を担っているということがおわかりいただけたと思います。

絶食時に血糖値を安定させ、生命維持を図るメカニズム

夕食を食べてから翌朝まで平均して10時間~12時間ほどの絶食状態が続きます。

しかし、食べ物が身体の中に入ってこなくても血糖値は安定し、様々な臓器は通常通り動いて生命維持を図っています(つまり基礎代謝のこと)。

睡眠中以外にも、断食などのダイエットを行っている際も同様のことがいえます。

そのメカニズムについては以下のとおりです。

【その1】肝臓に貯蔵していたグリコーゲンを分解してブドウ糖を血中に放出している。

【その2】脂肪細胞から脂肪酸が放出され、エネルギー需要の高い心臓、筋肉、腎臓などで利用される。

ただし、脳は脂肪酸をエネルギー源として使えないため、糖以外のものを利用してブドウ糖を作って脳のエネルギー源としている(糖新生)。

炭水化物不足時の脳へのエネルギー供給を担う“糖新生”とは?

脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖。

炭水化物を制限した食事をしている時、絶食時、激しいストレスがかかっている時等に、糖以外のものを原料としてブドウ糖が作られる“糖新生”が起こります。

その主な材料は約9割がアミノ酸(たんぱく質)、1割がグリセロール(脂肪の一種)、乳酸、ピルビン酸などです。

脂肪酸やアミノ酸を分解する過程で作られることのある不完全代謝産物のことを“ケトン体”といいます。

体内にこのケトン体が増え過ぎると、以下のような症状が現れてきます。

■血液が酸性に傾く(ケトン体は酸性の分子)

■だるいなどの倦怠感。深刻なケースでは脳の機能低下が起こり昏睡状態に陥ることも。

原因として、飢餓状態によるブドウ糖不足を補うため、大量の脂肪酸からケトン体が作られるため。

あるいは、肝臓以外の組織でケトン体を利用する能力が低下している時(重度の糖尿病など)

炭水化物を抜く事のデメリット

炭水化物を抜いた食事を長く続けていると、たんぱく質(アミノ酸)を分解してエネルギーを作り出す状態が続くため、結果的にお肌もボロボロの状態になりやすくなります。

また、たんぱく質の本来の目的(血液や筋肉、細胞を作る材料に使われる)がなされなくなってしまうため、免疫力の低下から風邪を引きやすくなったり活動力が低下してさまざまな悪影響が出る可能性があります。

炭水化物抜きのダイエットはある程度の効果が期待できるかもしれません。

しかし極端なダイエットに走ると様々な弊害が生じてきます。

また、短期間でスッと痩せたとしても、通常の食生活に戻った時にリバウンドしてしまう可能性があります。

極端なダイエットをする前に、普段の食生活を見直し、ある栄養素に偏った食事になっていないか、もしも偏りがあるようだったら、食べ物をバランスよく適量を摂取し適度な運動を併せて行う生活習慣にすることが最も健康的でかつリバウンドすることなくダイエットを成功することができるでしょう。

ダイエットを行う際はくれぐれも慎重に行うことが重要です。


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