物価高の国内で消費せず海外で買い物をする中国人

中国人
中国の国家統計局は、10月14日、9月の消費者物価指数(CPI)が、この夏の干ばつなどの影響で野菜の価格が去年の9月に比べて18%以上上昇したほか、牛肉など肉類の価格も6%以上上昇したことで高騰したと発表しました。




去年の9月に比べて3.1%上昇し、7か月ぶりに3%を超える水準となりました。

中国の物価上昇率は最近は2%台の水準を保っていて、3%を超えたのは今年2月以来、7か月ぶりです。

この結果、今年1月から9月の消費者物価指数は、去年の同じ時期と比べて2.5%の上昇となりました。

中国政府は、今年1年の物価上昇率を3.5%程度に抑える目標を打ち出していて、今後も上昇傾向が続くかどうか注目されます。

一方、10月14日、同時に発表された企業が工場などから製品を出荷する際の生産者物価指数は、9月は去年の9月より、1.3%低くなり、マイナス傾向が続いているものの下げ幅は4か月連続で縮小していて、景気の持ち直しの兆しも見えています。

中国国内がインフレ傾向にあるのも原因の1つなのか、中国国内の高級品消費は今年に入り、大幅に落ち込みました。

10月1日からの国慶節(建国記念日、10月1日)7連休期間中、中国国内の高級品消費額は約1億8千万ユーロとなり、前年(3億8千万ユーロ)と比べると約53%の大幅減となりました。

今年1月から国慶節連休前までの国内の高級品消費は、前年同期比57%減の約54億ドルとなりました。

特に影響が大きかったのは腕時計、革のバッグ、ロゴがはっきり見える高級品です。

世界高級品協会の担当者は、「中国の高級品市場は長期にわたり、贈答目的が中心のゆがんだ発展形態を示してきた。近頃の反腐敗運動により高級品市場は冷え込んでいる。2013年以前は中国における高級品販売のうち、贈答品が72%を占めていた。うち、企業による贈答品調達が50%を占めた」と指摘しています。

一方で、国慶節連休に国外で高級品を購入する中国人消費者は増える一方です。

同協会が発表した、国慶節休暇における中国人の国外高級品消費に関する統計報告によると、国慶節連休期間中、中国大陸部住民の国外における高級品消費額は累計約41億ユーロで、前年同期比6.5%増となりました。

これに、統計に含まれなかった消費や高級サービス業の消費を含めると、消費総額は65億ユーロを超えます。

中国人の高級品消費が最も盛んだったのは依然として欧州です。

国慶節連休期間中、同市場における中国人の高級品消費は累計26億6500万ユーロに達し、同期間の中国人の消費総額の65%を占め、前年同期比9%増となりました。

同協会は、「10月5日から7日までの3日間に、パリ、ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ロンドン、ジュネーブなど、高級品店舗が集中する欧州の有名エリアでは軒並み、中国人消費者によって品物が売り切れになる現象が見られた」と指摘しました。


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