中国の水質汚染
中国国土資源省が4月22日に発表した年次報告書で、全国の水質観測地点のうち「水質がやや悪い」または「水質が悪い」と評価されたのは計59.6%と、2012年の57.4%からやや上昇したことが明らかになりました。

「水質がとても良い」は10%強にとどまりました。

具体的な評価基準は明記されていません。

この報告書は、数十年にわたる急ピッチの経済成長がいかに大規模な環境汚染をもたらしたかや、当局が水質改善で大きな壁に直面していることをあらためて浮き彫りにしています。

国土資源省と環境保護省が先週連名で発表した土壌調査の結果によりますと、全国の耕地の5分の1近くが汚染されていて、うち約3%は「やや汚染されている」または「ひどく汚染されている」でした。

汚染物質の大半は、主に工業と鉱業の副産物である重金属などです。

土壌汚染のデータはこれまで国家機密と見なされ明らかにされていませんでしたが、水質汚染については以前から公表されています。

国土資源省のデータによりますと、2010年時点で「水質がやや悪い」または「水質が悪い」と評価されたのは計57%でした。

つまり、中国政府がここ数年、水質保全に巨費を投じているにもかかわらず、水質汚染は改善もしていないことになります。

政府系シンクタンクの中国科学院の水資源専門上席研究員、劉昌明氏は「多くの場所で今もさまざまな問題が発生している。われわれはこれを軽視してはならない」と述べました。

中国は4月に入り、いかに深刻な水質汚染がいまだに続いているか思い知らされました。

甘粛省蘭州市で、国が定めた上限の約20倍に相当するベンゼンが水から検出され、市民は水道水を飲まないように命じられました。

後日、原油漏れが原因だったことが分かりました。

劉氏は、政府は「こうした問題に目を光らせ、対処しようとしている。だが、解決までには長い時間がかかるだろう」と語りました。