北京の大気汚染が最悪レベルの「深刻な汚染」に。 PM2.5で呼吸器障害を警告

北京の大気汚染
北京市環境保護観測センターによりますと、北京周辺地域では9月29日、大気汚染が悪化し、呼吸器障害などを引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」の1立方メートル当たりの平均濃度が250マイクログラムを超えました。




6段階の汚染指数で最悪レベルの「深刻な汚染」となっており、市当局が戸外での活動自粛や外出の際のマスク着用を呼び掛けました。

9月には中秋節連休があり、また、国慶節(10月1日から7日まで)を控えていることで自動車の移動が増え、排ガスなどに含まれる汚染物質が増加したとみられます。

中国政府は今月12日、石炭利用の削減や古い型の自動車の使用禁止、ガソリンの品質向上などの対策を進め、2017年までに大気汚染物質の濃度を10%以上下げる行動計画を発表したばかりです。

北京市統計局が9月17日に発表したデータによりますと、2005年に1538万人だった北京市の定住者は2012年に2069万3千人に達しました。

わずか7年間で530万人以上増加したことになります。

これだけの人口が急激に増えれば環境負荷増大は絶大です。

経済成長のペースはほとんど落とすつもりはないとされていますから、北京の人口増加はこの調子で続くでしょう。

7年で34%増加の実績なら、今後5年で25%前後でしょうか。

PM2.5濃度を5年で25%引き下げる計画の背後で25%の人口増加があるわけですから、計画目標が達成されるとは到底思えません。

在中国日本国大使館のサイトに掲載されている「中国における大気汚染について」

1.中国における大気汚染について

中国各地で深刻な大気汚染が発生している大気汚染の状況について、中国環境保護部のホームページ等(後述)でお住まいになっている地域の汚染状況が確認できます。日々の大気汚染の状況を確認し、以下を参考に対応をとられることをおすすめします。

 

PM2.5とは 
大気汚染で特に問題となっているのは「粒子状物質(PM10,PM2.5)」です。粒子状物質には,工場のばい煙,自動車の排気ガスなどの人為由来,黄砂,森林火災など自然由来のものがあります。また,粒子として排出される一次粒子とガス状物質が大気中で粒子化する二次生成粒子があります。粒子状物質は,PM10(直径10ミクロン以下),さらにはPM2.5(直径2.5ミクロン以下)と,粒子の直径が小さくなるほど,肺の奥,さらには血管へと侵入し易くなり,現在問題になっている「PM2.5」は,直径が人の髪の毛の約40分の1という微粒子で,肺の奥,さらには血管まで侵入し,ぜんそく・気管支炎,肺がんや心臓疾患などを発症・悪化させ,死亡リスクも増加させるといわれています。 高齢者や子供,肺・心臓に疾患のある方は,大気汚染に対してより高いリスクを有するため,特に注意が必要です。

 

大気汚染から身を守るために(後述のQ&Aも参照下さい。)
●汚染の激しい日(環境省暫定指針:70μg/m3以上、米国の大気汚染指数(AQI150強)、中国の大気汚染指数(AQI)100弱に相当)は、不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らす
(呼吸器や循環器に疾患のある方、高齢者・子供は、体調に応じ、より慎重な行動が望まれる)。
●外出する場合は、PM2.5対応マスクを着用する。
● 帰宅後は、手洗いやうがいを徹底する。
● 室内には、空気清浄機を設置する。
● ドアや窓を閉め、風が通る隙間もふさぐ。
●たばこなど他の汚染源や、過労にも注意。

 


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