人を操る文章の3つの原則1「あれこれ書かない」

あえて短い文章で相手の想像力を利用して、行動を導く原則の1つ目は、「あれこれ書かない」です。

書き方のポイントとなるのは、「自分が何を伝えたいか」ではなく、「この文章を読んだとき、相手にどんな行動をしてほしいか」で考えること。

そして、どのように書けば読み手が「それをしてもいいかな?」「是非そうしたい!」と思うのか、を考えるのです。

「残業を頼みたい」ではなく、何と頼めば「俺じゃないと出来ない」と思うのか。

「企画を提案したい」ではなく、どんな企画なら「この企画ならいけそうだ!」と思うのか。

「お買い得だと伝えたい」ではなく、何を書けば「いま買わないと損だ」と思うのか。




「伝わる文章」よりも「したくなる文章」を書く

人は、受け取った情報が足りないときは想像や予測で判断する習性があります。

では、この想像や予測が、何に基づいているのかというと、その人の知識と体験、つまり記憶です。

記憶に残りやすいものは、強い感情を伴う記憶、例えば自分にとって好ましいことや望んでいること。

つまり、文章を書くときに、あえて情報量を少なくすることで、読み手の想像力を利用することができるのです。

つまり、読み手が都合のいいように想像できる、ある程度の「隙」や「余白」を残している文章が、良い文章だという言い方も出来るわけです。

ポイントさえ押さえていれば、心は動かせます。

いえ、勝手に動かされてしまうのです。

そのためには、きちんと説明された長い文章である必要はありません。

これが文章を書くことについての1つ目の誤解です。

文章は、伝えたいことを並べ、詳しい情報を与えて十分に説明されているからといって、読んだ人の心が動くものではありません。

また、あれもしてほしい、これもしてほしいと、書き手の狙いがぼやけていると、読まれても、すぐに忘れられます。

一番危険なのは、書き手であるアナタが「相手にどう行動してほしいか分かっていないとき」です。

「人の心を動かす文章が書きたいんです。でも、何をしてほしいのか分かりません」では、大問題。

伝えたいことばかりを列記して相手に丸投げするのは、晩ご飯のメニューを決めないでスーパーに行き、目についた食材を手当たり次第買ってくるようなもの。

出来上がるのは闇鍋で、どんな結果になるのか見当もつきません。

文章を書くときのスタート地点は、「相手にどんな行動をしてほしいか」を考えることです。

ラブレターなら、「好きだと伝え、出来れば相手にイエスと言わせて、交際を始めたい」がスタート。

このように設定するゴールを1つに絞り込み、文章を書くことを広告の世界では「ワンメッセージ・ワンアウトカム」と言います。

伝えることを削って1つに絞り込むことで、相手が行動しやすくなるのです。


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