「社会的証明」を簡単に言うと「みんながしていることは正しい」

社会心理学用語の「社会的証明」を簡単に言ってしまうと「みんながしていることは正しい」ということです。

様々な社会心理学での実験により実証されていますが、人は決定に迷ったとき、未知の状況に陥ったとき、周囲の人たちを観察し、同じ行動を取ろうとします。

あなたも会議や合コンなどで、本当は意見したい、思い切ってあの子の隣に座りたいと思いつつ、ついつい他の参加者の顔色をうかがった経験がありませんか?

こうした日常的な空気を読む行動もまた、「みんな一緒」の力が働いた結果です。

しかも、この社会的証明の拘束力は強力で、最悪の場合、命を落とすようなケースも起きてしまいます。

最近では韓国で起きたセオル号沈没船事件で、「みんな逃げ出さないから」「残ったほうが安全そうだから」という誤った情報と雰囲気によって、判断を誤り、逃げ遅れてしまう人が多数出てしまいました。

それほど人の心に強く働きかける「みんな一緒」。

これを文章のトリガーとするときに気を付けたいのは、読み手が一緒になりたい、帰属したいと思っているカテゴリーを知ることです。




たとえば「美魔女」という言葉。

これは年齢を重ねても美しくありたいという思いが込められた造語で、その言葉の意味を感じ取った女性たちから支持されているわけです。

あるカテゴリーに帰属したいと感じていた人たちが、自分たちにピッタリの言葉に出会ったとき、集まってくる。

これも「みんな一緒」の力です。

この考え方をビジネスに応用するなら、こんなマーケティングが可能になります。

新しい天然の炭酸水を売り込むとして、まず行なうのは天然炭酸水を選んで飲んでいる人たちについて調べることです。

彼らがどんな好みを持ち、どういう集団なのか。

そこに新発売の天然炭酸水を売り込みたい層との共通点はあるのか。

美魔女と結びつけるなら、炭酸成分が血行を良くして、肌を健康に保つという点をアピールしながら、一方でセレブが愛飲するのは同じ炭酸水でも天然炭酸水だという情報も加えていく。

「いつまでも肌がきれいなセレブたち。その秘密は『水』にありました」

こんなコピーを打ち出せば、狙った層に刺さるはずです。

このように、普段のやりとりで相手が所属したいと思っているカテゴリーが分かっている場合は、より有効です。

たとえばアップル製品が大好きで、スティーブ・ジョブスを尊敬している人が相手なら、ジョブスの名フレーズを、送るメールの中に忍ばせてみる、というのも効果的でしょう。

悩みを表す「HARM」でも世代が重要でしたが、「みんな一緒」では、誰と一緒になりたいかという「憧れ」や、誰と一緒になっているかという「共通点」を観察するのがポイントになってきます。


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