誰もが少なからず使い分けている、本音(ほんね)と建前(たてまえ)。

その間にあるのは、理想(こうありたい)と現実(こうあるべき)の狭間で揺れる感情です。

このギャップが大きくなればなるほど、その人を動かす、強いエネルギーに変わります。

この日本特有の感覚とも言える本音と建前を、相手の心を動かすトリガーとして使います。

そのとき強いフックとなるのが、人の心にある「建前を認めてほしい」という欲求。

心の中に秘めている本音を見抜き、認めてあげられたら、その人は認めてくれた相手を心から信頼し、本音を話してくれるようになります。

建前のベールが剥がれて、本音を指摘され、それでいいと認めてもらう。

これはもう遺伝子レベルに組み込まれているのではないかと思えるくらいの強さで、男女も、年齢も関係なく、人を突き動かす力となっていきます。

ポイントは、相手の本音を推測し、建前を取り払って認めることです。

建前(現実では こうあるべき)
本音(理想では こうありたい)

この狭間で揺れている相手の感情を見抜き、「よく分かります」と共感して、手伝いを申し出る。

本当に手伝うことになるのかどうかはさておき、このステップを踏むだけで、あなたは相手から「信頼できる人」「いい人」と思われます。

それは親しみに繋がり、数少ない本音の愚痴を言い合える仲へと発展していくのではないでしょうか。

気を付けてほしいのは、建前を触れずに本音から入ってしまわないこと。

相手の本音を見抜くだけでは不十分。

相手の建前まで見抜いてこそ、人を強く働かせるのです。

「本音と建前」のポイントは、「こうあるべき」とされている建前の部分と本人が「こうありたい」と思っている本音とのギャップにあります。

このギャップに相手の心を動かすエネルギーが詰まっていて、ここにカチッとはまるような内容を文章で教えてください。

理想の状態を自覚させ行動を促す(=買ってもらう)ための文章が、広告コピーの役割なのです。

大切なのは、読み手の心の中にある、本音と建前の境界線を想像すること。

文章に落とし込むときも、自分の頭の中にある言葉をそのまま書き出すのではなく、どの言葉を選べば相手に響くのかを考えること。

このワンステップで文章の結果が決まります。

建前の重要性を重くし、十分に認めるわけです。

すると相手は聞く耳を持ってくれます。

その上で、「ですが」「しかし」と、こちらの希望を添えていく。

もし、こちらの希望が相手の本音に近いものであれば、事態は好転していくでしょう。