ムーディーズがアルゼンチン国債を「Caa1」に格下げ。見通しは「ネガティブ」から「安定的」

フェルナンデス大統領
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは3月17日、アルゼンチン国債の格付けを従来の「B3」から「Caa1」に引き下げました。




格下げの理由については、国が保有する外貨準備高の減少に伴い、外貨建て債務の不履行リスクが高まっているためと説明しました。

一方、見通しは「ネガティブ」から「安定的」に引き上げました。

アルゼンチンでは2002年に国債が債務不履行(デフォルト)に陥り、国際資本市場で資金を調達できない状態が続いています。

インフレ率も高く、投資資金の流入も低迷しています。

ムーディーズ社のアナリスト、ガブリエル・トレス氏は、外貨準備について「急降下に近い」ペースで減少していると指摘。

ムーディーズによると、アルゼンチンの外貨準備高は2011年の527億ドルから275億ドルに急減しています。

ガブリエル・トレス氏は「アルゼンチンが資金調達手段を拡充できれば(市場からの調達、二国間融資の拡大、資本流入の拡大など)状況は緩和し、格付けのプラス要因となる」と指摘。

国際通貨基金(IMF)に融資を要請することも可能ですが、「そのためには政府がIMFとの関係を完全に改める必要が出てくるだろう」と述べました。

アルゼンチンのフェルナンデス大統領は、IMFの政策を批判することで国民の支持を集めてきました。

民間エコノミストの推計によると、アルゼンチンのインフレ率は年30%を超えている可能性があります。

アルゼンチン大統領の任期は来年終盤に切れます。

市場では、次期大統領はインフレや外貨準備の減少に対応するため、現政権よりも市場に優しい政策をとるのではないかとの見方が浮上しています。


カテゴリー: 国債 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。